グレースケール、暗号資産アバランチ(AVAX)の投資信託を提供開始

グレースケールがAVAXの投資信託を提供開始

暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が、暗号資産アバランチ(AVAX)の投資信託の提供開始を8月22日発表した。

AVAXは、米アバラボ(Ava Labs)開発のブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」のネイティブトークンだ。

同社が今回提供開始したのは、このAVAXに投資する「Grayscale Avalanche Trust」だ。8月22日時点の1株当たり純資産価値は、12.23ドルとなっている。

発表によると同銘柄は、適格投資家および認定機関投資家向けに提供される。個人投資家は販売対象外だ。

グレースケールでは、単一の暗号資産に投資する信託を今回の「Grayscale Avalanche Trust」を含め、合計で18銘柄取り扱っている。先日7日には、分散型人工知能(AI)プロジェクトのビットテンソル(Bittensor)プロトコルのネイティブトークンであるTAOに投資する「Grayscale Bittensor Trust」と、レイヤー1ブロックチェーンのスイ(Sui)のネイティブトークンであるSUIに投資する「Grayscale Sui Trust」を提供開始。また13日にはメイカーダオ(MakerDAO)発行のガバナンストークンであるメイカー(MKR)に投資する「Grayscale MakerDAO Trust」を提供開始していた。

また同社は、その他にもDeFi(分散型金融)や分散型AIの複数銘柄に投資するバスケット型の製品も取り扱っている。

なおグレイスケールは、米国でも提供されているビットコインとイーサリアムの現物ETF(上場投資信託)、およびそれらの低額版のETF4銘柄も提供している。

またアバラボでは、アバランチチェーンを利用した独自ブロックチェーンを構築できる機能「アバランチサブネット」を提供している。同機能は米大手銀行のCiti(シティ)や韓国の大手通信企業SKテレコムの子会社SKプラネット(SK Planet)が採用している他、日本企業では、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」運営のロイヤリティ マーケティング(LM)や福岡県北九州市に本社を置く東証スタンダード上場企業のマツモト、ゲーム開発等大手コナミデジタルエンタテインメントも採用している。

参考:グレースケール
画像:iStocks/ThinkNeo

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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