TON財団のOBがTON Ventures立ち上げ、エコシステム支援で4000万ドル調達

TON財団のOBがTON Ventures立ち上げ

「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」のエコシステムを支援するベンチャーキャピタル「トンベンチャーズ(TON Ventures)」の立ち上げが、「TON」の開発を支援するTON財団(The TON Foundation)より8月14日発表された。

同VCは、TONアクセラレーターの元ディレクターであるイアン・ウィットコップ(Ian Wittkopp)氏と、TON財団の元ゲーム責任者であるイナル・カルダン(Inal Kardan)氏によって設立されたとのこと。

「トンベンチャーズ」は4,000万ドル(約58.4億円)を調達しているとのこと。初期段階のプロジェクトをサポートすることで、TONエコシステムにおけるイノベーションの次の波を推進するという。

また発表によると同社の目標は、大規模導入と長期的な持続可能性が見込めるアプリケーションを作成するために必要なツールとインフラストラクチャを創業者に提供することだという。

選ばれたプロジェクトには、資金援助に加え、チームの豊富な経験、グローバルネットワーク、実践的なサポートの恩恵を与えるとのことだ。

オープンネットワーク:TONとは

「オープンネットワーク:TON」はメッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」が開発に関わったブロックチェーン。同チェーンは、テレグラム内で利用されている分散型プラットフォームで、1秒あたり数百万件のトランザクション処理(TPS)を備えた拡張性の高いフレームワークとなっている。

また同プラットフォームは「テレグラム」でweb3エコシステムを構築し、2028年までに8億人のユーザーがデジタルIDやデータ、資産を所有可能にすることを目標としている。

なお国内において、「TON」の独自トークンTONはビットポイント・OKJ・ビットトレードにて取り扱われている。

またここ数か月で、「TON」は 1 日あたりのアクティブ ユーザー数でイーサリアムを上回り、プラットフォームで使用されている総資産は年初7,100 万ドルから7月には11億4,000 万ドルに急増したとのことだ。

関連ニュース

参考:TON財団
images:iStocks/BadBrother・metamorworks

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

親クリプト派議員マクヘンリーとエマー、エアドロップに対するSECの姿勢問う書簡をゲンスラー委員長に送る

米下院金融サービス委員会のパトリック・マクヘンリー(Patrick McHenry)氏と共和党のトム・エマー(Tom Emmer)下院議員は、米証券取引委員会(SEC)に対し暗号資産(仮想通貨)業界におけるトークンエアドロップについての姿勢を確認した

【9/17話題】米マイクロストラテジーの社債発行とビットコイン追加購入、サークルとSoneiumが提携など(音声ニュース)

米マイクロストラテジーが7億ドルの転換社債発行へ、調達金の一部はビットコイン追加購入に、米マイクロストラテジーが11.1億ドル相当のビットコイン追加購入、保有量244,800BTCに、ソニーとスターテイルの「Soneium」でブリッジ版「USDC」利用可能に、米サークルと提携で、バイナンスにネイロ(NEIRO)、ターボ(TURBO)、ベイビードージ(1BABYDOGE)上場へ、Worldcoinの「ワールドID」、ソラナのエコシステムで利用可能に、米サークル、IPO計画に先立ち本社をNY市に移転、Ginco、国際的なセキュリティ認証「SOC2 TypeⅡ」取得、パラファイ・キャピタル、アバランチで一部ベンチャーファンドの利益をトークン化。セキュリタイズと提携で、英高等法院、テザー社のUSDTを財産とみなす、南米最大デジタル銀行Nubank、独自暗号資産「Nucoin」の取引終了へ=報道

Sponsored