dYdX、大型アップグレード「dYdX Unlimited」を今秋リリースか

dYdXが「dYdX Unlimited」を発表

DEX(分散型取引所)「dYdX」が、大型アップグレード「dYdX Unlimited」を8月14日に発表した。同アップデートは今年の秋に実装されるとのことだ。

「dYdX」によると「dYdX Unlimited」では主に4つの変更があるという。

1つ目はパーミッションレスのマーケット上場で、これまでと違いガバナンスの承認なく自由に暗号資産や予測市場の立ち上げを可能にするという。なお新たに暗号資産を上場する際や、市場を立ち上げる際には後述の「メガヴォルト(MegaVault)」にUSDCを預け入れる必要がある。

2つ目の変更点は「メガヴォルト」だ。「メガヴォルト」は、「dYdX」上のすべての市場のマーケットメーカーとして機能する流動性プールだ。ユーザーはこのプールに資金を預け入れることで「メガヴォルト」の収益だけでなく、ガバナンスによって決められるプロトコル収益の分配も受け取れるという。なおユーザーがメガヴォルトに預け入れるのは、USDCのみでありマーケットメーカーとして自動で機能するためユーザーが能動的な操作をする必要はないとのことだ。

3つ目の変更点はアフィリエイトプログラムだ。このアフィリエイトプログラムは「dYdX」で1万ドル以上の取引を行うだけで誰でも参加可能だ。ユーザーを招待することで招待したユーザーの取引手数料の一部が招待者に分配され、招待されたユーザーも手数料の割引が受けられるという。

そして4つ目の変更点は「パーミッションキー」機能だ。この機能はキーの保有者に対し特定のアドレスの一部機能を許可するというもので、承認されたユーザーのみが入出金可能になる。これによりウォレットのセキュリティと制御を強化し、機関投資家や高額トレーダー向けに、より安全でカスタマイズ可能な環境を提供することを目指しているとのことだ。

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参考:dYdXブログ
images:iStocks/metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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