PayPayがMoney Tap利用で住信SBIネット銀行の口座を登録可能に
PayPay株式会社が、住信SBIネット銀行株式会社と提携し、スマートフォン決済サービス「PayPay」に住信SBIネット銀行の口座を登録が可能になったことを1月31日プレスリリースにて発表。
同接続は、SBIホールディングス株式会社の子会社であるマネータップ株式会社が提供する「Money Tap」を利用して行われており、PayPayがMoney Tapを利用して銀行口座と接続したのは初めてとなる。
「Money Tap」は、米国Ripple社の分散台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)「xCurrent」を基盤技術として活用をしたスマートフォン向け送金アプリ ・マネータップ株式会社は、2019年10月にPayPay株式会社とMoney Tapをインフラに活用したチャージ事業に関する業務提携を行っていた。
PayPay利用者が銀行口座からPayPayに残高をチャージする際に、Money Tapインフラを経由することによって、既存インフラであるCAFIS(主にクレジットカード決済を行う際に使われる、加盟店とクレジットカード会社や金融機関との間の決済等の取引を仲介するシステム)等を介さない銀行口座からの直接的なチャージが可能となるとのこと。
これにより、PayPay社における個々の金融機関との接続負担軽減、および金融機関における既存インフラと比べた低コストでの事業者接続が実現した。
編集部のコメント
マネータップ株式会社はMoney Tap事業とDLTを活用した次世代金融インフラの構築を迅速に行うために2019年3月に設立がされました。同社への出資参加金融機関は1月17日時点で合計33社になっています。
Money Tap提供にあたっては、SBIグループのSBI FinTech Incubationが提供するAPI接続支援サービス「フィンテックプラットフォーム」でMoney Tapを取り扱うことで、金融機関による同サービスの導入をサポートしています。「フィンテックプラットフォーム」には1月17日時点で住信SBIネット銀行をはじめ、9社の金融機関が導入を済ましています。このことから近いうちにも住信SBIネット銀行以外の銀行も、Money Tapを経由してPayPayと接続することが見込まれます。
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)
(images:berya113)