アクシーの「Ronin Bridge」がホワイトハットハッキングで約1200万ドル流出

Ronin Bridgeで約1200万ドル流出

ブロックチェーンゲーム「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」運営元であるスカイメイビス(Sky Mavis)開発の「ローニンブリッジ(Ronin Bridge)」が、ホワイトハットハッカーによるハッキングを受け、約1200万ドル(約186.6億円)の資金が流出した。ローニンの公式Xより8月6日報告されている。

「ローニンブリッジ」は、「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」用のブロックチェーンとしてスカイメイビスが開発したイーサリアム(Ethereum)のサイドチェーン「ローニンネットワーク(Ronin Network)」とイーサリアムの間で利用出来るトークンブリッジ機能だ。

ローニンの公式Xでの投稿によると、今回のハッキングでの流出の内訳は約4000ETHと約200万USDCとのことだ。なおこれは1回のトランザクションで引き出せる最大の額とのこと。

今回の資金流出が起こった後、同機能は一時的に停止され、現在チームが脆弱性の解消に向け調査を進めているという。ローニンチームは「来週には事後分析を共有し、今後の対策のための計画も同時に発表する」と語っている。

なお、ホワイトハットハッカーとの交渉も現在進行中であり、返金後の不足分に関しても再稼働時点で補填されるため、ユーザーの資金には問題がないと発表されている。

なおホワイトハットハッカーとの交渉の末、報酬として50万ドルの報奨金が支払われることが決定しており、流出した資金の返還も既に開始されている。最新の投稿によると資金の大部分であるETHの返還は既に行われたとの事だ。

ローニンブリッジは2022年にもハッキングにより約6億2500万ドルの流出被害を受けている。この資金流出事件は分散型金融(DeFi)へのハッキングの中でも特に大規模であり有名な事件の一つである。

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images:iStocks/grandeduc

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田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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