イーサL2「StarkNet」にコスモスIBC統合へ、インフォーマルシステムが協力

StarkNetにコスモスIBC統合へ

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「スタークネット(StarkNet)」に、コスモス(Cosmos)ネットワークのIBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)が統合される。コスモスエコシステムにおける研究開発を進める「インフォーマルシステム(Informal System)」が7月24日発表した。

この統合は「インフォーマルシステム」と「スタークネット」開発のスタークウェア(StarkWare)が協力して取り組んでいるとのこと。

これにより、「スタークネット」はコスモスエコシステム内および外部のIBC対応チェーンとの相互運用が可能となり、ブロックチェーン間のデータと資産の転送が容易になるとのことだ。

ちなみにスタークウェアはゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したブロックチェーンのスケーリングソリューションを開発するイスラエルの企業だ。ゼロ知識証明により、数百のトランザクションを1つに統合することで、ガス代を大幅に削減することを目指している。

なおIBCとは、コスモス内のプロジェクトによって策定されたブロックチェーン同士を相互運用する為の標準仕様である。これを採用することでブロックチェーンを跨いだトークン転送などのデータ通信が可能になる。

今年4月にはIBCにおけるトークン無限発行のバグ修正が、ブロックチェーンのセキュリティ研究を行うアシメトリックリサーチ(ASymmetric Research)によって行われている。

これについては、これまでIBCのリファレンス実装であるibc-goが脆弱性の原因となり、コスモスブロックチェーン上で無限にIBCトークンを発行できる状態になっていたとのことだ。

関連ニュース

参考:インフォーマルシステム
images:iStocks/TaiChesco

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【9/17話題】米マイクロストラテジーの社債発行とビットコイン追加購入、サークルとSoneiumが提携など(音声ニュース)

米マイクロストラテジーが7億ドルの転換社債発行へ、調達金の一部はビットコイン追加購入に、米マイクロストラテジーが11.1億ドル相当のビットコイン追加購入、保有量244,800BTCに、ソニーとスターテイルの「Soneium」でブリッジ版「USDC」利用可能に、米サークルと提携で、バイナンスにネイロ(NEIRO)、ターボ(TURBO)、ベイビードージ(1BABYDOGE)上場へ、Worldcoinの「ワールドID」、ソラナのエコシステムで利用可能に、米サークル、IPO計画に先立ち本社をNY市に移転、Ginco、国際的なセキュリティ認証「SOC2 TypeⅡ」取得、パラファイ・キャピタル、アバランチで一部ベンチャーファンドの利益をトークン化。セキュリタイズと提携で、英高等法院、テザー社のUSDTを財産とみなす、南米最大デジタル銀行Nubank、独自暗号資産「Nucoin」の取引終了へ=報道

Sponsored

パラファイ・キャピタル、アバランチで一部ベンチャーファンドの利益をトークン化。セキュリタイズと提携で

デジタル資産投資会社のパラファイ・キャピタル(ParaFi Capital)がデジタル資産発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)と提携し、パラファイ・キャピタルの1つのベンチャーファンドの利益をアバランチ(Avalanche)ブロックチェーン上でトークン化したと9月12日発表した