メタプラネットが10億円分のビットコイン追加購入を完了
東証スタンダード上場企業のメタプラネットが、同社として6度目となるビットコインの追加購入完了を7月22日発表した。
同社は先月6月24日に新たに10億円相当のビットコインを追加購入することを発表。その後7月1日に10億円のうち2億円分のビットコインを購入。続けて7月9日に4億円、16日に2億円相当のビットコインを購入した。今回の追加購入でメタプラネットが予告した10億円分のビットコイン追加購入は完了した。
発表によると、今回メタプラネットが2億円で追加購入したビットコインは20.381BTC。1BTCあたりの購入価格は9,813,061円とのこと。
これにより同社のビットコイン合計保有数は245.992BTCとなった。購入総額は24億5,000万円で1BTCあたり9,959,687円で購入したという。
なお7月に段階的に実施した10億円分のビットコイン購入の結果は、購入枚数104.919BTC、平均購入価格は1BTCあたり9,531,162円とのことだ。
記事執筆時点で1BTCの価格は、10,690,901.14円となっている(2024.7.22 10:42コインマーケットキャップ調べ)。なお前回の平均購入額は9,972,933円だった。
またビットコイン追加購入を発表した後のメタプラネットの株価は、22日11:00時点で前日比25.52%上昇してしている。
メタプラネットは4月8日、資金管理戦略の一環として、ビットコイン(BTC)を購入する方針を発表。新株予約権の行使により調達する約9.35億円の資金ほとんどをBTCの購入に充て、保管する予定だとしていた。
そして4月22日には予告通りに10億円分のビットコインの購入が実施されていた。
なお同社がBTCを自己資産に組み入れることを決定したのは、「インフレヘッジ、同通貨がマクロ経済回復から受ける恩恵、そして長期的な資本価値向上の基盤としての可能性を多面的に理解したため」であると発表されている。
またBTCについては「ビットコインはボラティリティが高い通貨との側面がありますが、長期的に見た場合には価値が恒常的に上昇しており、長期保有に適していると考えております」とも同社は伝えている。
その他にメタプラネットは6月25日、ビットコイン関連の100%子会社「Metaplanet Capital Limited」の設立予定を発表している。なお新会社の事業内容は「主に、ビットコインの保有・管理、ビットコインに関連する運用など」である。
なお「あたらしい経済」編集部がメタプラネットへビットコインの購入先について取材したところ、「開示予定はあるが、現状では非公開」との回答を得た。
関連ニュース
- メタプラネット、今月3度目のビットコイン追加購入、合計保有数225.611BTCに
- メタプラネット、今月2度目のビットコイン追加購入、合計保有数203.734BTCに
- メタプラネットがビットコイン追加購入、合計保有数161.2677BTCに
- メタプラネット、ビットコイン関連子会社を海外に設立へ
- 米マイクロストラテジー、1対10の株式分割を発表
参考:メタプラネット
images:iStocks/eugenesergeev・Ninja-Studio