Crowdzがブロックチェーンベースの請求書システムをローンチ
米カリフォルニア拠点のブロックチェーン企業のCrowzがブロックチェーンベースの請求書システム「invoiceExchange」のパイロット版をリリースしたことが、「Ledger Insights」によって明らかになった。
invoiceExchangeが提供するのは、中小企業が資金調達するために、未払いの請求書をオークションにかけられるサービス。
CrowdzのCEO兼共同設立者であるPayson Johnston(ペイソン・ジョンストン)氏は「キャッシュフローは、中小企業が成功するかどうかの最大の決定要因です。売掛金プロセスをデジタル化することにより、InvoiceExchangeはより良いキャッシュフローと自動支払いの両方を実現できます。さらに、企業はブロックチェーンにより監査能力が向上し、信用力が向上します」とコメント。
さらに同氏は「中小企業は各国の経済を支えるバックボーン的存在です。 Crowdzの目標は、リアルタイムの運転資金へのアクセスを可能にし、より多くの企業が繁栄できるようにすることで、中小企業の収益性を加速することです」とコメントした。
編集部のコメント
Crowzは2014年にアメリカカリフォルニア州で設立された企業です。そして、2019年に同社はBarclays BankとBOLD Capital Partnersが率いるシリーズAで550万ドルを調達しました。Crowzと同様に、中小企業向けの資金調達プロセスの改善にブロックチェーンを適用させる事例は増えています。
例えば、中国では、アリババ、アントフィナンシャル、バイドゥなどが中小企業への資金調達プロセスを改善するためにブロックチェーンを活用しています。そして、トレードファイナンス領域では、dltledgers、we.trade、komgo、Letter of Credit、Marco Polo Networkなどのコンソーシアムなども存在して、競争が盛んです。グローバルトレンドとして、中小企業向けのトレードファイナンスは要注目領域だと、あたらしい経済編集部は考えています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:ririe777)