米サークルがEUでUSDCとEURC発行可能に、MiCA準拠で

米サークルがEUでUSDCとEURC発行可能に

米サークル(Circle Internet Financial)が、「欧州連合暗号資産(仮想通貨)市場規制法案(MiCA)」に準拠した、初のグローバルステーブルコイン発行企業となったことを7月1日発表した。

発表によると「MiCA」への準拠は、サークルが仏銀行規制当局のフランス健全性監督破綻処理機構(ACPR)から電子マネー機関(EMI)ライセンスを取得したことにより実現したという。

このライセンスによりサークルは、同社発行の米ドルステーブルコイン「USDC」とユーロステーブルコイン「EURC」を、「MiCA」準拠のうえ、EU(欧州連合)にて発行可能になったとのこと。

またEUの法人企業向けにサークルは、「USDC」と「EURC」の発行・償還プラットフォーム「サークルミント(Circle Mint)」の提供も正式に開始したとのことだ。

なおサークルは昨年3月にフランスにおいてEMIライセンスと登録デジタル資産サービスプロバイダー(DASP)の申請をしていた。

サークルの共同創業者兼CEOのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は「創業以来、サークルはステーブルコインのための耐久性とコンプライアンスを踏まえた、十分に規制されたインフラストラクチャの構築を追求してきました。世界で最も包括的な暗号資産規制体制の1つを示すMiCAへの準拠は、デジタル通貨を主流の規模と受容に導くための大きなマイルストーンです」とコメントしている。

またサークルの最高戦略責任者兼グローバルポリシー責任者であるダンテ・ディスパルテ(Dante Disparte)氏は、「フランスのEMIライセンスを通じてMiCAコンプライアンスを達成することは、サークルにとってだけでなく、欧州そして世界のデジタル金融エコシステム全体にとって重要な前進です」と述べている。

関連ニュース

参考:サークル
image:iStocks/Aleksei_Derin

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/3話題】ロビンフッドが暗号資産先物を検討中か、ASTR供給量5%焼却の提案可決など

ロビンフッド、米国と欧州で暗号資産先物の提供を検討中か=報道、アスターネットワークの「ASTR」供給量5%が焼却へ、提案可決で、米連邦地裁が「暗号資産は証券ではない」と判決、「BNB」の二次販売の証券性等も却下=バイナンス発表、ドイツ政府機関が84億円相当のビットコインを複数取引所に送金か、売り圧の懸念も、パクソス、シンガポールでステーブルコイン立ち上げ承認、DBS銀行と提携も、バイナンス、11銘柄の暗号資産を監視対象に追加、上場廃止の可能性も、暗号資産投資サービス提供「アブラ」、財務管理ソリューション提供開始、企業やファミリーオフィス向けに、ユニスワップウォレットがオンランプサービス提供開始、Transakとの提携で

Sponsored

ユニスワップウォレットがオンランプサービス提供開始、Transakとの提携で

分散型取引所(DEX)の「ユニスワップ(Uniswap)」開発元のユニスワップラボ(Uniswap Labs)が、web3決済インフラ提供のトランサック(Transak)と提携し、「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」上でのオンランプサービスの提供を開始した。トランサックが公式Xにて7月2日に発表している