イオスとアルゴランドでの「USDT」発行停止
テザー(Tether)社発行の米ドルステーブルコイン「USDT」が、イオス(EOS)およびアルゴランド(Algorand)ブロックチェーン上での新規発行を停止する。テザー社が6月24日発表した。
テザー社によると発表同日より両ブロックチェーン上での「USDT」発行は停止されている。ただし今後12か月間は、両「USDT」の償還(現金への変換)は受け付けるという。
ただし「その時期にさらなる変更が評価され、発表される可能性がある」とのことだ。
テザー社では、選択したブロックチェーンの安全性、使いやすさ、持続可能性を確保するために、ネットワークのセキュリティアーキテクチャを慎重に評価しているとのこと。今回テザー社がイオスとアルゴランド上での「USDT」新規発行を停止したのは、これらを慎重に検討した結果であるとのことだ。
ちなみに記事執筆時点のテザー社の報告によると、イオス上で流通している「USDT」は約7,550万ドルで全体で流通する約1,130億ドルの約0.066%となっている。またアルゴランドでは約1,700万ドルで、全体の流通量からみて0.015%のみとなっている。
テザー社発行の「USDT」は、1米ドルの価値を一定に保つように設計されたステーブルコイン。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)等、他の暗号資産の価格変動にさらされることなく、暗号資産として資金を移動させる手段として広く利用されている。
なお「USDT」は、全暗号資産の時価総額でBTC、ETHに続き3位となっている。ステーブルコインではトップの時価総額を誇る(2位のステーブルコインはUSDC)。
なお現在「USDT」は、アバランチ(Avalanche)やイーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、リキッドネットワーク(Liquid Network)、コスモス(Cosmos)、テゾス(Tezos)、トロン(Tron)、ニア(Near)、ポルカドット(Polkadot Asset Hub)、セロ(Celo)、トン(Ton)、アルゴランド(Algorand)、イオス(EOS)、オムニレイヤー(OmniLayer)、ビットコインキャッシュSLP(BCH-SLP)、クサマネットワーク(Kusama Network)に対応している。
ただしアルゴランドとイオスの他、クサマ、ビットコインキャッシュ、オムニについては、2023年8月に新規発行が終了している。
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参考:テザー
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