ソラナブロックチェーンの保存コストが大幅削減
ZK圧縮(ZK Compression)技術提供のライトプロトコル(Light Protocol)が、データインフラを提供するヘリウス(Helius)と連携し、ソラナ(Solana)上で圧縮されたデータを簡単に利用可能にするインフラの提供開始を6月22日発表した。
ライトプロトコル提供のZK圧縮では、ブロックチェーンにおけるデータの一部であるステート(状態)を圧縮することで、本来高くなるブロックチェーンのデータ保存コストを大幅に削減して、そのデータの正確性を保証できるとのこと。
そして今回ライトプロトコルとヘリウスが連携したことで、ZK圧縮技術のリモートプロシージャコール(RPC)実装が実現したとのこと。これによりソラナ上のユーザーや開発者は、ZK圧縮の技術を理解していなくても、データプライバシーを保持したまま効率的なデータ管理と検証ができるという。
具体的にはSPLトークンの圧縮や、プログラムで使う特別なアカウントの圧縮、またヘリウス提供のインデクサーでデータの検索及び管理などが可能になったとのことだ。
ソラナ財団(Solana Foundation)戦略責任者オースティン・フェデラ(Austin Federa)氏は、ZK圧縮技術のRPC実装について「企業がトークンを使用して4億5000万人のユーザーをブロックチェーンに呼び込もうとする場合、通常はアカウントスペースを確保する為に数十億円(数千万ドル)のコストがかかります。しかしこの圧縮技術を使えば、そのコストは約400万円(約2万5000ドル)にまで削減できます」とXにて述べている。
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— Light Protocol (@LightProtocol) June 21, 2024
Today, we launch the next generation of Light.
Together with @heliuslabs
At its core, a new primitive:
Tokens and accounts: orders of magnitude cheaper,
while enabling native ZK compute on Solana.
We call it:
ZK Compression. pic.twitter.com/nx3m99bwvy
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参考:ブラスト
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