コナミがアバランチサブネット採用
コナミデジタルエンタテインメントが、同社開発のNFT提供ソリューション「リセラ」について、Avalanche(アバランチ)サブネットを採用したことを6月20日発表した。また同社は「リセラ」の機能を、web3サービスを検討中の企業・団体に開放し、利用可能とすることも併せて発表している。
アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1(L1)ブロックチェーン。サブネットは、アバランチチェーンを利用した独自ブロックチェーンを構築できる機能。アバランチ開発元のAva Labs(アバラボ)提供のブロックチェーンフルマネージドサービス「Ava Cloud(アバクラウド)」を活用することでノーコードでサブネットが構築可能だ。
なお「リセラ」を導入する企業は、サービス内でNFTの設計・発行・販売がスムーズに行え、ユーザー間でNFTを売買するマーケットプレイスが設置できるとのこと。また利用ユーザーは、web3ウォレットの開設や暗号資産の取引に関する専門的な知識や手続きなどを必要とせず、日本円での取引が可能になるという。
またコナミは、「リセラ」がアバランチサブネットを活用することで、ユーザーへのガス代の発生をなくし、安定的な処理速度を実現したサービスを提供する予定だと伝えている。
なお「リセラ」の開放やNFTの相互利用、Ava Labsとの業務提携に関する詳細については、7月4日から6日に京都で開催されるカンファレンス「IVS2024 KYOTO」内のステージにて発表される予定とのことだ。
ちなみにアバランチサブネットの採用を発表している日本企業には、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」運営のロイヤリティ マーケティング(LM)や福岡県北九州市に本社を置く東証スタンダード上場企業のマツモトがある。
その他にも米大手銀行のCiti(シティ)や韓国の大手通信企業SKテレコムの子会社SKプラネット(SK Planet)などもアバランチサブネットを採用している。
関連ニュース
- コナミ、初のweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON」とNFTマーケットプレイス「リセラ」発表
- 「Ponta」のロイヤリティ マーケティングとプレイシンク、Avalancheサブネットで新規ブロックチェーン立ち上げへ
- 米シティがプライベートファンドのトークン化テスト成功、アバランチサブネット「Spruce」で
- アバランチのアバラボ、東証スタンダード上場マツモトと協業。ゲーム開発で
- アバランチとは? サブネットが企業に選ばれる理由(Ava Labs ロイ)
参考:コナミデジタルエンタテインメント
images:iStocks/Vit_Mar