Transak、ペイパルの米ドルステーブルコイン「PYUSD」取扱開始

Transakが「PYUSD」取扱開始

web3決済インフラ提供のトランサック(Transak)が、「PayPal USD(PYUSD)」の取り扱いを開始したことを6月18日発表した。

「PYUSD」は、米決済大手ペイパル(PayPal)の独自ステーブルコイン。米ドルの価格に1:1でペッグ(固定)されている。昨年8月にローンチした。

現在「PYUSD」は、イーサリアム(Ethereum)およびソラナ(Solana)のブロックチェーン上で発行されている。今回トランサックが対応開始したのはイーサリアム上の「PYUSD」のみとなる。

なおトランサックのサイトには「How to Buy PayPal USD(PYUSD)in Japan」のページがあり、日本円での「PYUSD」の購入方法が紹介されている。

トランサックではVISAかMasterのクレジットカード、Apple Pay、Google Payに対応しているが、「あたらしい経済」編集部が確認したところ「PYUSD」についてはクレジットカードもしくはGoogle Payのみで購入が可能なようだ。

またレートによって購入可能な最低金額は変わるようで、記事執筆時点(2024.6.19 15:40)では7,930円だった。なお10,000円分「PYUSD」の購入を試みると、クレジットカードでは手数料が2913.94円で1PYUSDが160.8円となり、44.07PYUSDの購入が可能なようだ。またGoogle Payでは手数料が2748.63円で1PYUSDが160.25円となり、45.25PYUSDの購入が可能となるようだ。

なお日本国内では、法定通貨の価値と連動したステーブルコインは電子決済手段とみなされ、発行および流通に関してそれぞれ規制がされている。現在のところ、国内において認可を得た事業者はまだいない。そのためトランサックは規制外で「PYUSD」を販売していることになるので、購入には注意が必要だ。

ちなみにペイパルによると「PYUSD」の価値は米ドル預金・短期米国債・同様の現金相当物に100%裏付けられているという。発行元については「パクソストラストカンパニー(Paxos Trust Company)」が担当している。

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参考:TransakTransak2
images:iStocks/liulolo

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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