XRPL EVMサイドチェーンへのブリッジにAxelar
米フィンテック企業のリップル(Ripple)社が、次期プロダクト「XRPL EVMサイドチェーン」の専用ブリッジプロトコルとしてアクセラー(Axelar)を採用したことを6月12日発表した。
「XRPL EVMサイドチェーン」は、「XRP Ledger(XRPL)」のサイドチェーンであり、同メインネットへEVM(イーサリアムバーチャルマシン)環境をもたらすために開発された。リップルは「XRPL EVMサイドチェーン」により、分散型金融(DeFi)と実世界資産(RWA)のトークン化においてXRPL開発者へ新たな機会を提供すると伝えている。
アクセラーは、コスモスSDK(CosmosSDK)で開発されたプルーフオブステークス(PoS)型のブロックチェーンであり、ブロックチェーンを跨いだクロスチェーンアプリケーションの構築を簡単にするブロックチェーンハブである。
今回アクセラーは、「XRPL EVMサイドチェーン」を「XRPLメインネット」に接続するためのブリッジプロトコルとして採用された。アクセラーは、「XRPL EVMサイドチェーン」のネイティブガストークンとなる「ラップドXRP(eXRP)」を「XRPLメインネット」から調達するための専用ブリッジになるという。
またアクセラーは、「XRPLメインネット」との間で他のファンジブル(代替)トークンのブリッジや、アクセラーネットワーク内の55を超えるブロックチェーンとの間で、他のファンジブルトークンのブリッジをするのにも使用可能とのこと。
なお現在「XRPL EVMサイドチェーン」は、開発者向けネットワーク「Devnet」上にある。メインネットローンチする際は、アクセラーの対応開始と同時になるとのことだ。現在は、メインブリッジを「Devnet」向けにアクセラーに移行する作業を行っているとのことだ。
リップル社は5月14日、「Devnet」上にある「XRPL EVMサイドチェーン」をCosmos(コスモス)のインターチェーンと接続する取り組みの開始を発表していた。
発表によると、「XRPL EVMサイドチェーン」に「evmOS」を搭載することで、IBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)を用いてインターチェーンと接続可能になるという。なおインターチェーンは、「Cosmos SDK(コスモスソフトウェア開発キット)」によって構築された相互接続可能なチェーンによるエコシステムのことだ。
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参考:リップル
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