クラーケンが新たに資金調達か
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケン(Kraken)が、新規株式公開(IPO)を前に最終的な資金調達ラウンドを検討していると、ブルームバーグが6月6日報じた。
報道によるとこの調達ラウンドは1億ドル以上の調達を目指しているという。またこの調達は年末までに完了する可能性があるとのことだ。
なおクラーケンは2021年よりIPOについて協議しているが、昨年までの暗号資産市場の低迷や規制当局との訴訟問題などにより、それについて進展は現状ない。
当時同取引所のCEOで、現在は会長職を務めるジェシー・パウエル(Jesse Powell)氏は、2021年のCNBCのインタビューに対し、2021年4月に上場したコインベース(Coinbase)と同じ上場手法である、新規株式を発行せずに上場するダイレクト・リスティング(直接上場)を検討していることも明かしていた。
なおクラーケンは昨年11月、米証券取引委員会(SEC)から、同取引所の2つの事業体であるペイワード(Payward Inc.)とペイワードベンチャーズ(Payward Ventures Inc.)に対し、未登録の取引所を運営したとして告発を受けていた。
これについてクラーケンは、SECに対し異議を唱えている。
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参考:ブルームバーグ
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