NY証券取引所、現物ビットコインオプションの開発・上場を計画

コインデスク・インデックスと提携

ニューヨーク証券取引所(NYSE)が、現物のビットコイン価格に連動する金融商品の上場を計画していると5月29日発表した。

発表によると、NYSEはコインデスク・インデックス(CoinDesk Indices)と提携し、ビットコインの現物指数である「コインデスク・ビットコイン価格指数(XBX)」に連動する現金決済のインデックスオプションを提供するという。

またNYSEの親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)とNYSEは、コインデスク・インデックス及び関連規制当局と協力して、同金融商品を開発するとした。

昨年、ICE Futures Singaporeはコインデスク・インデックスと協力し、ビットコイン先物契約の 「CoinDesk Bitcoin Futures:BMC)」の月次契約決済に「XBX」を採用した。

「XBX」は現在200億ドル規模のETF(上場投資信託)資産のベンチマークとなっており、複数の暗号資産取引所における米ドル建てのビットコインの現物価格をリアルタイムで追跡するという。「XBX」は1秒に1回、1日24時間、1年365日計算・公表される。

NYSEのチーフ・プロダクト・オフィサーであるジョン・ヘリック(Jon Herrick)氏は、「伝統的な機関投資家や日常的な投資家がビットコイン現物ETFに熱意を示す中、今回の協業を発表できることを嬉しく思う」とし、「規制当局が承認すれば、これらのオプション契約は、投資家に対し、重要な流動性と透明性を備えたリスク管理ツールへのアクセスを提供することになる」と述べている。

NYSEの競合となる北米最大の金融・商品のデリバティブ取引所CME(シカゴマーカンタイル取引所)は、すでにビットコイン先物を取り扱っており、ビットコイン現物ETFのベンチマークの提供も行っている。

またCMEがビットコイン現物取引の提供を計画していることも5月16日に報じられている。

関連ニュース ︎

参考:発表
images:iStocks/scyther5・LongQuattro

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored