コロプラの「ブリリアンクリプトトークン(BRIL)」のIEO、調達額が国内最大の15億超に。購入申込み開始13分で

BRILのIEO購入申込み開始13分で調達目標金額15億超に

「Coincheck IEO」で開始されたブリリアンクリプトトークン(BRIL:ブリル)の購入申し込みにおいて、申し込み総額が受付開始から13分で調達目標金額となる15億1200万円を突破した。「Coincheck IEO」運営元のコインチェックが5月27日発表した。

同社によるとBRILのIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)は、これまでに国内で実施された事例の中で過去最大金額の調達になったとのことだ。

なおBRILの購入申し込みは、6月10日まで実施される。

ちなみに今回のBRILの販売方法として、販売口数28万口に対する申し込み人数によって抽選方法が異なっている。

販売口数28万口を下回った場合、申し込みユーザー全員に1口ずつ割り当てられる。その中で2口以上申し込んだユーザーは、2口目以降を残った口数を獲得する抽選を行うといった仕組みになるとのこと。

また販売口数28万口と等しいもしくは上回った場合については、申し込みユーザー全員が抽選対象となり、2口以上申し込んだユーザーは2口目以降は抽選対象外となる仕組みになっている。

つまり28万人までは、購入申し込みを行えば必ずBRILが獲得できる仕組みというわけだ。

ブリリアンクリプトおよびBRILとは

ブリリアンクリプトトークン(BRIL)発行元のブリリアンクリプトは、大手ゲーム企業コロプラの100%子会社で、ブロックチェーン技術を活用したGameFi(ゲーム×金融)事業を行う企業。今回のIEOは、上場企業100%子会社による初の事例になる。

また国内IEO事例においてブリリアンクリプトトークン(BRIL)は6例目。また「Coincheck IEO」としては3例目のIEOとなる。

なおIEOとは、企業等のブロックチェーンプロジェクト発行のトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのことだ。

ブリリアンクリプトトークン(BRIL)は、日本発のブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」内で使用できるもの。Polygon(ポリゴン)ブロックチェーン上で発行されるトークンとのこと。なお同ゲームは、6月17日にリリースが決定したという。

「Brilliantcrypto」はプレーヤーがゲーム内の鉱山をつるはしで掘ることで宝石や暗号資産を獲得できるシステムだ。同ゲームにおいてつるはしや宝石はNFTとなっており、プレイヤーはブリリアンクリプトトークン(BRIL)を使うことでゲーム内で使う「つるはしNFT」の購入や強化、耐久力の回復などができるという。また同トークンはゲームを始めるためや、プレイをより効率的にするためにも使用できるとのことだ。

ちなみに「Brilliantcrypto」は、サッカークラブの一つであるパリ・サン=ジェルマンとグローバルパートナーシップ契約を締結している。

またブリリアンクリプトは、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)の国内IEOに次ぐ海外取引所へのトークン上場第1弾としてスペイン語圏最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所Bit2Me(ビットゥーミー)と今年1月に提携している。

IEOのスケジュールおよびトークン価格について

ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEOに関する今後のスケジュールは、5月27日正午に購入申し込みが開始。6月10日正午に購入申し込みが終了する予定だ。

その後6月10日に抽選が実施され、6月11日~12日にて抽選結果通知およびブリリアンクリプトトークン(BRIL)受渡しが行われる。

そして6月17日正午にコインチェックの取引所および販売所にて、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)の取り扱いが開始するという。

ちなみに取引所での取り扱いは、6月17日 11時30分(予定)から板寄せ方式により注文受付を開始し、正午に板寄せを行いザラバへ移行するとのこと。また販売所での取り扱いは、取引所にて十分な流動性の確認後、開始するとのことだ。

またブリリアンクリプトトークン(BRIL)の販売価格は、21.6円/BRILとのこと。販売総数は総発行枚数1,000,000,000枚の7%となる70,000,000枚。

販売口数は合計280,000口。1口の枚数は250BRILになるとのこと。販売価格は1BRIL=21.6円。なお払い込み通貨は日本円となる。

国内IEOについて

ちなみに過去国内においてIEOで販売された暗号資産は5銘柄ある。ハッシュパレットがコインチェックで実施した「パレットトークン(PLT)」と「FC琉球」がGMOコインで実施した「FCRコイン(FCR)」、フィナンシェがコインチェックで実施した「フィナンシェトークン(FNCT)」、オーバースがcoinbook(コインブック)およびDMM Bitcoinで実施した「Nippon Idol Token(NIDT)」、そしてハッシュパレットがビットフライヤーで実施した「エルフトークン(ELF)」だ。

なおブリリアントクリプトは、昨年7月にコインチェックとIEOへ向けた契約を締結していた。

関連ニュース

参考:コインチェック
images:iStocks/BadBrother

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した

バイナンスのHODLer Airdropsで「1000CAT」と「PENGU」取り扱い開始、シードタグ銘柄として上場も

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、エアドロップサービス「ホドラー・エアドロップ(HODLer Airdrops)」において、暗号資産(仮想通貨)「シモンズ・キャット:Simon's Cat(1000CAT)」および「プディー・ペンギンズ:Pudgy Penguins(PENGU)」を取り扱うことを12月16日に発表した