NTTデジタルが新プロジェクト「web3 Jam」立ち上げ、ブロックチェーン活用で円滑な企業連携めざす

NTTデジタルが「web3 Jam」立ち上げ

NTTドコモのweb3を推進する子会社NTT Digital(NTTデジタル)が、ブロックチェーンを活用した円滑な企業連携手法の検討・実施をめざすプロジェクト「web3 Jam(ウェブスリージャム)」の立ち上げを5月22日発表した。

同プロジェクトには、発表同日時点で14社の企業が賛同しているとのこと(下記参照)。なお「web3 Jam」の運営およびサポートはNTTデジタルと博報堂キースリーが担うという。

「web3 Jam」の取り組み内容は、複数の賛同企業とともに、ブロックチェーン技術を活用し、社会テーマにおける共創の方法を検討することだという。

現時点で検討されているテーマとして、「地域のポテンシャルを掘り起こす」、「健康を『遊びながら』手に入れる」、「本当に大切なモノや人とつながる」が挙げられている。

なおNTTデジタルは、同プロジェクトの構想や企業連携のサポート、実行に必要なweb3技術を活用したツールの検討・提供を行うとのこと。同ツールの活用により、企業横断でのNFTの配布・受取・活用・効果測定を行うことを可能にするとのことだ。

発表によると「web3 Jam」は今月5月より、取り組みテーマとその実施内容の検討を進め、2024年度内に実証実験を開始する予定とのことだ。

NTTデジタルは今年3月、デジタルウォレット「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」を提供開始していた。「scramberry WALLET」は、暗号資産やNFTの送信・受信・管理ができるweb3サービスの入り口となるデジタルウォレットとのこと。対応チェーンはAstar(アスター)、Avalanche(アバランチ)、Ethereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)とのことで、iOS版とAndroid版が既にリリースされている。

また今月5月には、NTTドコモがweb3などの最先端技術を海外展開するための新会社「NTTドコモ・グローバル」を7月に設立することと、同新会社の事業開始に向け、NTT DigitalおよびOREX SAI、海外現地法人3社の株式移管準備が進められると発表されている。

「web3 Jam」賛同企業

  • 味の素株式会社
  • アサヒ飲料株式会社
  • 株式会社ビービーエフ
  • J.フロント リテイリング株式会社
  • 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
  • 九州旅客鉄道株式会社
  • 三菱地所株式会社
  • 株式会社NTTドコモ
  • 株式会社サンリオ
  • 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
  • 株式会社東京ドーム
  • 東急株式会社
  • ウエルシア薬局株式会社
  • ヤマハ発動機株式会社

※2024年5月22日現在14社

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images:iStocks/a-image

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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