OptimismがParadigmやIDEOから350万ドルの調達(日本のLayer2開発企業Cryptoeconomics Lab CTO部谷修平氏のコメントも掲載)

OptimismがParadigmやIDEOから350万ドルの調達

イーサリアムのLayer2のスケーラビリティ開発企業OptimismがクリプトキャピタルのParadigmとIDEOから350万ドルの資金調達を行なったことが明らかになった。

Optimismは、Layer2ソリューションの1つであるOptimistic Rollupを開発していたPlasma Groupメンバーが2019年12月に設立した企業。

新たに調達した資金は、主にチームがOptimistic Rollupソリューションをより実装しやすくし、開発者がその上にアプリケーションを構築できるようにするために使用される。

OptimismのCEOであるJinglan Wang氏は「非営利組織であったPlasma Groupから営利事業へ一部移行したことは、過去1年間にチームが経験した資金調達の難しさによる」とThe Blockの取材に対して語っている。

Cryptoeconomics Lab CTO 部谷修平からコメント

あたらしい経済編集部は、今回のニュースにあわせ、Optimism社と同様にLayer2ソリューションを開発している日本のブロックチェーン開発企業、株式会社Cryptoeconomics Lab(CEL)のCTO部谷修平氏に

「OptimismがOptimistic Rollup開発促進のために営利企業として資金調達を行いましたが、開発促進という観点でどのような影響があると思うか」

についてコメントをもらった。

部谷氏は編集部の質問に対して

「今後のLayer2は、これまでの研究開発の成果を生かしながら、より実践的になり、また業界ドメインにより細分化されていくと思います。Optimisticが営利企業になることにより、Layer2の標準化がこれまでよりも高速に進んでいくのではないかと思います。

CELは現在OVMとPlasmaに集中して開発していますが、Optimistic Rollupの開発も視野に入れています。ORはコミュニティで活発に議論、実装がされていて、日々様々な応用や改善提案がされており、期待のかかっている技術です」

とコメントをくれた。

編集部のコメント

Optimistic Rollupはイーサリアム・ネットワークのLayer2ソリューションの1つです。Otimistic Rollupの特徴は、EthereumのLayer1、つまりメインチェーンで行わる処理が100%正しいという前提のもと、Layer2で先にその処理を予測して処理することです。もしLayer2での処理が間違っていたら、そこでネットワーク参加者がジャッジメントを行いメインチェーンで処理されるかどうか決まります。

Layer2に関しては、あたらしい経済がイベントレポート「ブロックチェーンのレイヤー2とビジネスについて世界的な開発者たちが白熱議論」で取り上げていますので、一読してみてください。編集部として、正しい場所に資金が流通し、開発が促進されると思うので、Optimismの動きは良い動きだと考えてます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:gopixa)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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