IBMがIBM Food Trsutによってオリーブオイルのサプライチェーンを管理
米IBMが、同社開発のブロックチェーンを活用した食品追跡プラットフォーム「IBM Food Trust」を利用してオリーブオイルのサプライチェーンの管理を行うことを発表。
同プラットフォームで管理するのは、地中海南部最大のオリーブオイル生産社CHOの有機栽培を用いたエキストラバージンオリーブオイル「TERRA DELYSSA」とのこと。
「IBM Food Trust」を利用することで、オリーブが有機栽培された果樹園、オリーブ粉砕工場、オイルのろ過、瓶詰め、流通施設など、8つの品質保証チェックポイントを管理する。
「TERRA DELYSSA」を購入した顧客は、ボトルについているラベルのQRコードをスキャンして出所記録を確認することができる。またこの記録は、ディストリビューター、小売業者、他のサプライチェーンの許可されたメンバーが、ほぼリアルタイムで共有することができるとのこと。
昨年11月に収穫されたオリーブは、Terra Delyssaに関するデータとして既にブロックチェーン上に記録が始まっており、現在オリーブオイルとして瓶詰めがされているとのこと。3月までには米国、カナダ、フランス、ドイツ、デンマーク、日本、各国の店頭に並ぶ予定とのこと。
編集部のコメント
IBMが全国小売連盟と協力して実施した、28か国の18,980人の消費者に関する調査研究の結果によると、回答者である70%以上の消費者が購入する製品に対し、透明性のあるトレーサビリティ情報に対して対価を支払うことがわかったとのことです。 ブロックチェーンを活用したトレーサビリティプラットフォームを利用することで、その製品のブランドや生産地を保証することができます。
また同じく「IBM Food Trust」基盤で作られたコーヒートレーサビリティプラットフォーム「Thank My Farmer」では生産者に対しチップを送ることもできるようになる予定です。
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)
(images:xu-bing)