OKXが豪州でサービス提供開始
海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(オーケーエックス)が、豪州でのサービス正式開始を5月14日発表した。OKXによると同取引所は現在、豪州ユーザーにオーストラリアドル(AUD)での入出金に対応する取引所になったとのことだ。
なおOKXは昨年5月、豪州市場への参入に向け、シドニーにオフィスを開設していた。
今回OKXは豪州にて「OKX Australia」としてサービスを開始。現物(スポット)取引とデリバティブ(先物・オプション・パーペチュアル)取引を提供開始したという。
発表によると現物取引は、AUSTRAC(オーストラリア取引報告分析センター)登録済みの現地法人OKX Australiaを通じて、豪州国内の全ユーザーへ提供されるとのこと。
ただしデリバティブ取引については、ASIC(オーストラリア証券投資委員会)規制下にあるAFS(オーストラリア金融サービス)ライセンス保有し、AUSTRAC登録済みの現地法人OKX Australia Financialを通じて、ホールセール(大口)顧客にのみ提供されるとのことだ。
また「OKX Australia」では、サードパーティープラットフォームのシンプレックス(Simplex)、ムーンペイ(MoonPay)、バンクサ(Banxa)を通じて、法定通貨で暗号資産の購入ができるとしてる。
その他にも現物取引では計170の取引ぺアが提供される他、合計85銘柄の暗号資産へのアクセスも提供されるとのことだ。
OKXは今年、1月にドバイで仮想資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得。3月にはシンガポールで主要決済機関(MPI)ライセンスの基本承認を受けている。
また4月にOKXは、イーサリアム(Ethereum)のL2ブロックチェーンとなる「エックスレイヤー(X Layer)」を一般ユーザーに向けて正式ローンチしている。
ちなみに「X Layer」はポリゴン(Polygon)開発のブロックチェーン開発キット「Polygon CDK」を活用し、スケーリングソリューションであるzkEVMを採用したブロックチェーン。以前は「X1」の名称で開発が進められており、昨年11月にはテストネットが公開されていた。
ICYMI: we’ve launched our spot & derivatives crypto trading platform in Australia.
— OKX (@okx) May 14, 2024
This marks another significant milestone in getting closer to our customers & investing long-term in the region.
Read more on @TheBlock__: https://t.co/2TceRes637 pic.twitter.com/0f09tCEULR
関連ニュース
- OKX、レイヤー2ブロックチェーン「X Layer」ローンチ
- OKXがインドでのサービス終了、規制のハードルを理由に=報道
- OKX、シンガポールの主要決済機関(MPI)ライセンスの原則承認を取得
- オーストラリア政府、暗号資産取引所規制に関する意見募集書を発表
- オーストラリア中銀、トークン化によるコスト削減の可能性を指摘=ロイター
参考:OKX
images:iStocks/werbeantrieb