VALUがトークン売買サービスの終了と預かり暗号資産の返却を決定

VALUがトークン売買サービスの終了と預かり暗号資産の返却を決定

株式会社VALUが、同社運営のSNSサービス「VALU」において、同サービス内のトークンであるVAの売買を終了し、ユーザーより預かっているビットコインの返却手続きを進めることを発表

同サービスは、ブロックチェーン技術を使うことで、個人の価値をシェア・トレード可能にし、継続的な支援を募ることができるSNSで、サービス内の取引はビットコインを用いて行われている。

同社は、ユーザーのビットコインを預かっていることから、2019年5月31日に可決された、暗号資産に関する改正資金決済法に含まれる「暗号資産カストディ業務に対する規制」に対応するべく、関係各所と検討を進めていたが、同サービスにおける暗号資産カストディに関わる業務を断念することになったとのこと。また当該業務の断念により抜本的な事業転換が必要となるとのこと。

これに伴い、3月2日13:00をもってVAの売買を終了し、3月31日13:00を期限に、ユーザーから預かっているビットコインの返却手続きを進めていくとのこと。

VALU内ウォレットにビットコイン残高があるユーザーは、ビットコイン返却申請フォームにアクセスし、最終送金先アドレスの事前登録することで、VA売買停止後同アドレス宛に順次残高の返却が行われるとのこと。

またVAをVALUサービス外で継続利用する場合は、同じく申請フォームにアクセスし、(こちらは1月20日以降対応)VAをパブリックなブロックチェーンに記録する手続きを進めた後、保有しているVAを受け取るための手続きも必要となるとのこと。

なお今後VALUは、2020年4月1日以降に新たなアップデートができるように準備を進めていくとのこと。

編集部のコメント

今回の発表でVA の発行、売買、保管・管理機能全般、SNS機能全般のサービスが廃止されることがわかりました。ブロックチェーン×SNSのプロジェクトとしては、日本では草分け的な存在であった「VALU」が、このような形で抜本的な事業転換という決断をしたことは残念なことです。

これは暗号資産に関する規制が厳しくなったことが大きく影響しています。もちろん規制の強化は消費者保護の観点から必要なことですが、それが強化されてことにより数少ない日本のブロックチェーンスタートアップがサービスを継続をできなくなることも残念なことです。

なおユーザーが所持しているVALU上のトークンであるVAはパブロックブロックチェーンに移行されるということですが、移行後そのトークンがどのような価値を持つものになるのか、利用用途が残るのかについては明確な情報が発表されていませんでした。VAを保持しているユーザーも多数いることから、その辺りの追加情報の発表を待ちたいと思います。

コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)

(images:arthobbit)

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「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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