アントフィナンシャルが2月上旬に独自ブロックチェーンローンチか
アリババの決済子会社アントフィナンシャルが、国際決済領域の企業向けブロックチェーンプラットフォーム「Ant Blockchain Open Alliance」を2月上旬にローンチすると中国メディアMars Financeが8日に報じた。
アントフィナンシャルのVice PresidentであるJiang Guofei氏は「このプラットフォームは、中小企業が低コストで独自のブロックチェーンアプリケーションを開発するのに役立つ。さらに、プラットフォームは1日あたり10億のトランザクションをサポートし、1秒あたり100,000のクロスチェーン情報処理能力を達成できる」と8日に行われたメディア向け発表会で述べた。
さらにJiang Guofei氏は「いまこの世の中に存在する技術の中で、ブロックチェーンは最も価値のある技術だと信じている。将来ブロックチェーンは、人間の生産や生活を変える。モバイル決済での利用など、デジタル経済のインフラの役目を果たしていく」と述べている。
そして、同社技術部門のシニアディレクターJieli Li氏は「このプラットフォームは誰もがノードになれるわけではない。ノードの選出は慎重に行う。信頼と価値あるネットワークを構築するため、ノードは合意形成を行うだけでなく、権威ある承認を提供してもらう必要がある」と述べている。
編集部のコメント
中国では、大企業のコンソーシアムチェーン が次々とローンチされています。今月3日には、中国のIT企業Baidu(バイドゥ)が、独自のブロックチェーン「Xuperchain(スーパーチェーン)」のパプリックベータ版をローンチしたことを同社ウェブサイトにて発表しています。Xuperchainも同じく、中小企業向けのプラットフォームを提供していて、企業は年間3万円から4.5万円で利用できる予定です。このような中小企業向けのプラットフォームは多数出てくることが予想されますので、編集部としてはそれらの違いをしっかりとリサーチしていきたいと考えています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStock /NatanaelGinting)