LBBWが暗号資産カストディ事業に参入へ
独最大級の連邦銀行であるバーデン・ビュルテンベルク州立銀行(LBBW)が、法人顧客向けの暗号資産(仮想通貨)カストディソリューションを提供する予定だと4月15日発表した。
発表によると同サービスは試験的に2024年の下半期から提供する予定だという。
なお同サービス提供にあたりLBBWは、オーストリア拠点の暗号資産等の投資プラットフォーム提供のビットパンダ(Bitpanda)と提携。同社のIaaS(Investment-as-a-Service)となる「ビットパンダ・テクノロジー・ソリューション(Bitpanda Technology Solution)」を採用するとのこと。
「ビットパンダ・テクノロジー・ソリューション」は、銀行やオンラインプラットフォーム等の金融機関が株式・ETF・暗号資産・貴金属・コモディティ等における規制取引、投資、受託サービス、そしてカストディソリューションの提供を可能にするサービスである。
なおビットパンダは昨年11月、ドイツ連邦金融監督局(BaFin)より同国における暗号資産の取引とカストディに関するライセンスを取得していた。
また同社はドイツの他にも、オーストリアやフランス、イタリア、スペイン、英国、チェコ、スウェーデンなどの欧州地域にてライセンスを取得している。
ドイツにおいては、昨年9月にドイツ銀行(Deutsche Bank AG)が、スイスの機関投資家向けカストディインフラ提供のトーラス(Taurus)と提携し、顧客へのカストディオプション提供を進めると発表していた。
また昨年11月には、同国大手のDZ銀行(DZ Bank)が、機関投資家向けにカストディプラットフォームを提供開始している。これによりDZ銀行は、ブロックチェーン活用の機関投資家向けデジタルカストディプラットフォームを提供開始したドイツにおける初の信用機関になったとのことだ。
なおDZ銀行は同サービス提供にあたり、スイスのデジタル資産関連企業メタコ(METACO)のデジタル資産カストディ及びオーケストレーション(管理の自動化)サービス「ハーモナイズ(Harmonize)」を採用している。