メルカリのBTC取引サービスが利用者数200万人突破
フリマアプリ「メルカリ」のビットコイン取引サービスが、サービス開始から1年で利用者数が200万人を突破した。同サービスを提供するメルカリの子会社メルコインが4月11日発表した。
「メルカリ」のビットコイン取引サービスは、昨年3月9日から段階的にユーザーへ提供を開始。同月16日には全ユーザーが申し込み可能となり、そこから2週間で口座開設者数が10万人を突破していた。その後サービス開始から7か月で利用者数が100万人となったことが発表されていた。
日本暗号資産取引業協会による暗号資産取引月次データ(2024.4.5時点)によると、2024年2月末の時点での国内の暗号資産口座数は約952万口座とのこと。2023年2月末~2024年2月末までの1年間では業界全体で取引口座数が290万件増加しているという。それに対し「メルカリ」のビットコイン取引サービスは、同期間の業界全体の取引口座増加数の内63%の割合を占める勢いで利用者を拡大してきたとのことだ。
発表によると「メルカリ」のビットコイン取引サービスのユーザー83%は、暗号資産取引歴「なし」と回答しており、多くのユーザーがメルカリアプリで初めての暗号資産取引を体験しているという。
さらに同サービスにてビットコインを購入したユーザー50%がメルペイ残高を保有しており、このことからも「メルカリ」で使わなくなったモノを売って得た売上金を使って、かんたんにビットコイン取引を始められることが利用者の拡大に繋がっているとメルコインは考えているとのこと。
またメルコインによると「メルカリ」でビットコインを売却したユーザーのうち、51%が「メルカリ」で買いものをしている実態も明らかになったとのこと。
メルカリグループにビットコイン取引サービスが加わったことによって、「メルカリ」の売上金でビットコインを購入し、ビットコインを売却して「メルカリ」で買い物するといった、新たな循環行動が見受けられたとのことだ。
なお「メルカリ」では今年2月15日より、メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用できる機能を提供開始している。全ユーザーが同機能の利用が可能になってから、約1ヶ月でビットコイン決済が10万回を突破したとのことだ。
メルカリ提供の「ビットコイン取引サービス」では、BTCを1円から購入できる他、BTCの売却も可能。また売却により得た日本円残高でアプリ内での買い物も可能だ。ただしビットコインの入出庫(外部ウォレットへの送金等)は現状対応していない。
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参考:メルコイン
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