SWIFT、中銀デジタル通貨と既存金融システムつなぐ新たな仕組み導入へ

SWIFTが中銀デジタル通貨と既存金融システムつなぐ新たな仕組み導入へ

銀行間の国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」は、現在各国の中央銀行が開発している中央銀行デジタル通貨(CBDC)を既存の金融システムに接続できるようにする新たな仕組みを、今後1、2年で導入することを計画している。

世界の中銀の約9割は何らかの形でCBDCの開発に着手し、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の発展に乗り遅れずに決済取引の中心としての地位を維持したい考えだが、技術的な難しさに苦戦を強いられている。

こうした中でSWIFTのイノベーション責任者ニック・ケリガン(Nick Kerigan)氏は、加盟する38の中銀や商業銀行、決済プラットフォームがこれまで半年間、各CBDCの統合化に向けた実験を進めてきたと説明。実験を通じて既存のシステムが活用できることが証明され、参加者はおおむね成功とみなしたことから、SWIFTに具体的な時期を決めて新しい実用的なプラットフォームを構築する任務が与えられた、と明かした。

新たな仕組みが導入されれば、さまざまなCBDCは裏付けとなる技術が異なっていても全てまとめて使用可能となり、決済システムが細分化されるリスクが低減される。また実験によって、高度に複雑な取引や外貨決済に使えることも分かっており、今後は決済処理についてスピードアップとコスト低減を図るため自動化する道も開かれた。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
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images:Reuters

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「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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