ステーブルコイン活用で
デジタル資産取引所及び仲介プラットフォームのゾディア・マーケッツ(Zodia Markets)とデジタル資産カストディのファイアブロックス(Fireblocks)が、企業のクロスボーダー決済の効率改善を目的とした戦略的提携を結んだ。ゾディア・マーケッツが3月14日発表した。
発表によればこの提携により、企業はステーブルコインを使用することで、従来の法定通貨による送金と比べてより迅速に資金を送金できるようになるという。
ゾディア・マーケッツの複数通貨によるデジタル資産取引執行と、ファイアブロックス提供のデジタル資産取引エコシステムの「ファイアブロックスネットワーク(Fireblocks’ Network)」を掛け合わせることで、ゾディア・マーケッツの顧客向け電子取引と決済が合理化され、より包括的なクロスボーダー取引が提供されるとのことだ。
ファイアブロックスの副社長のリチャード・アストル(Richard Astle)氏は「ここしばらく、私たちのネットワーク間でほぼ即時にコスト効率の良い方法で価値移転ができるステーブルコインの採用が増加しているのを目の当たりにしてきた。またグローバル企業としては、米ドル以外のオン/オフ・ランプへの拡大も増加しており、ゾディア・マーケッツとの提携は、その価値提案においてユニークであるだけでなく、FXをオンチェーンに取り込む第一歩でもある」と述べている。
ファイアブロックスについて
ファイアブロックスは、ブロックチェーン技術を利用したデジタル資産のセキュリティ・管理ソリューションを提供するイスラエル発の企業だ。
2021年3月にファイアブロックスは、BNYメロン(BNY Mellon)による出資を受け、同社のカストディ・テクノロジー・プロバイダーとなった。
またファイアブロックスは2022年7月、フランス・パリに拠点を置く欧州のメガバンクBNPバリパの子会社BNPバリパ証券サービス(BNP Paribas Securities Services)とも提携。同年4月には米ナスダック上場の金融サービスプロバイダーFIS(Fidelity National Information Services)と提携していた。
また2023年9月には、英ロンドンに本社を置く大手銀行HSBCと協業を開始したことが報じられていた。
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参考:ゾディア・マーケッツ
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