Gnosis Chain、イーサリアムに先立ちDencunアップグレード完了

Gnosis ChainがDencunアップグレードを完了

イーサリアムのサイドチェーンである「ノーシスチェーン(Gnosis Chain)」が、イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「デンクン(Dencun)」に先立ち、同アップグレードを実行し、3月12日に完了した。

「デンクン」アップグレードはイーサリアムで3月13日に実施される予定のアップグレードで、EIP-4844で定義された「プロトダンクシャーディング」の導入が主な内容となる。

「プロトダンクシャーディング」は、イーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、分散型アプリケーション(Dapps)の高効率化やレイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。

同技術は、イーサリアムに新たなトランザクション形式「シャード・ブロブ・トランザクション(shard blob transaction)」の追加で実現するとのことだ。

「ノーシスチェーン」にはすでにブロブトランザクションを利用した最初の分散型アプリケーションである「Blob.Fm」が公開されている。「Blob.Fm」ではユーザーは画像などをアップロードしてシェアすることが可能だ。

イーサリアムでの「デンクン」アップグレード実施は「エポック269568」であり、3月13日13:55(世界協定時:日本時間で同日22:55)頃と推定されている。

「ノーシスチェーン」は、以前「xDAI Chain」として知られていたブロックチェーンであり、ステーブルコインである「xDAI」をガス代として使用するイーサリアムのサイドチェーンだ。同チェーンは現在「ノーシスダオ(Gnosis DAO)」によって監督されており、TVL(総預かり資産額)は現在約3.1億ドル(約456億円)となっている。

関連ニュース

images:iStocks/NKTN

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored