アプトスラボが認証システム「パスキー」導入
レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」開発のアプトスラボ(Aptos Labs)が、トランザクション署名時のパスワードを設定する必要がない認証システム「パスキー」を導入した。ブロック(The Block)が「アプトス」CTOエイブリー・チン(Avery Ching)氏に取材した独占記事として2月13日報じた。
アプトスラボは、ブロックチェーンに変更を加え「アプトス」上でトランザクションやパスキーの署名、パスキーの公開鍵を取得し、その情報でトランザクションを検証する「パスキー」認証システムを作成したとのこと。
そして「パスキー」には、アップルペイ(Apple Pay)やグーグルペイ(Google Pay)などのサービスのような使いやすさが反映されているとのことだ。
発表によると現状の暗号資産(仮想通貨)ウォレットでは、アカウント作成時に生成された長いコードや秘密鍵を、ユーザーが安全に保管する必要があるという。また秘密鍵は通常、ユーザーが設定したパスワードで暗号化される為、パスワードを紛失した場合はウォレットにアクセスできなくなるとのこと。
しかし「パスキー」では、ユーザーはタッチIDかフェイスIDを介して、パスワード無しでログインが可能になるという。また「パスキー」アカウントの秘密鍵を自身のデバイスに直接保存でき、その秘密鍵をバックアッププロバイダーのアイクラウド(iCloud)やグーグルパスワードマネージャー(Google Password Manager)などと同期できるとのこと。その為トランザクション署名時にサービス側へリクエストを送信する必要が無くなったとのことだ。
アプトスとは
アプトスは、「Move(ムーヴ)」言語を採用したレイヤー1ブロックチェーン。「ムーヴ」は、メタ(旧:Facebook)が2019年に「リブラ(Libra)」として発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」のチームが開発したスマートコントラクト言語だ。
なおアプトスの開発は、ディエムの開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が主導している。
またアプトスの独自トークンAPTは、国内暗号資産(仮想通貨)取引所オーケーコインジャパン(OKCoinJapan)にて、今月下旬より取り扱われる予定だ。予定通り同取引所にAPTが上場すれば、国内初の取り扱い事例となる。
One step closer to bridging the gap between Web2 <> Web3.
— Aptos (@Aptos_Network) February 13, 2024
With Passkeys, builders & users are able to secure and protect everyday devices with ease on Aptos. https://t.co/bbyLd0NRG0
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参考:The Block
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