ETFブームの中でインデックス・プロバイダー新設
暗号資産(仮想通貨)マーケットメイカーのウィンターミュート(Wintermute)と米大手暗号資産(仮想通貨)専門メディア「ザ・ブロック(The Block)」が共同で新会社を立ち上げたと2月12日発表した。
オランダで設立された新会社「GMCI」は、インデックス・プロバイダーとして運営されていくとのこと。
同社CEOには大手マーケットメイカーのオプティバー(Optiver)で15年以上の経験を積んだマールテン・ボットマン(Maarten Botman)氏が就任し、取締役会には、ザ・ブロックのCEOであるラリー・サーマック(Larry Cermak)氏とウィンターミュートのCEOであるエフゲニー・ゲイヴォイ(Evgeny Gaevoy)氏が名を連ねる。
同社ではインデックス商品「GMCI 30インデックス」を提供し、時価総額上位30の暗号資産の価格パフォーマンスをトラッキングするという。なお同商品は上位資産のウェイトをインデックス総額の最大25%とする構造となっているとのことだ。
同インデックスに採用されるための基準は、選ばれた8つの中央取引所(CEX)のうち少なくとも1つに上場され、選ばれた3つのカストディアンのうち少なくとも1つによってサポートされている必要があるという。さらに、その資産の包括的な時価総額データが入手可能であることも必須条件の一つだ。
同商品は暗号資産及び伝統的金融の投資家に対し、「リターンより広範な市場パフォーマンス、リスク管理を評価するためのクラス最高のベンチマークを提供する」と同社は述べている。
なおGMCIは今後、「GMCI 30インデックス」以外にもデジタル資産に特化した業種別指数を提供し、幅広い金融商品や投資戦略をサポートする予定とのことだ。
GMCIの立ち上げは、現物ビットコインETFの導入等、暗号資産関連の金融商品への関心の高まりに対応するものだという。このような需要と暗号資産インデックスが普及していない現状のギャップを埋めることが「GMCI」の目的とのことだ。
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参考:発表
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