EigenLayerがステーキング上限を引き上げ、TVLが急激に増加

EigenLayerがステーキング上限を引き上げ

イーサリアム(Ethereum)ベースのリステーキングプロトコル「アイゲンレイヤー(EigenLayer)」が、ステーキング上限を期間限定で撤廃することを2月6日に発表した。ステーキング上限の撤廃は2月9日までであり、そのあとは再び上限が設けられるとのことだ。

なおステーキング上限が撤廃された後、およそ2時間で100万ETH以上がステーキングされ、2月7日現在プロトコルのTVL(総預かり資産額)は約6168億ドル相当である約176億ETHまで増加している。

アイゲンレイヤーは、リキッドステーキングサービスを利用することで得られるトークン「LST」のステーキングを可能にするプロトコル。例えば「リドファイナンス(Lido Finance)」にイーサリアムをステーキングすると得られる「stETH」などを預け入れることで、利回りが得られるというものだ。

なお今回行われたステーキング上限の引き上げは一時的であるものの、近い将来完全な上限の引き上げを行う予定であるとのことだ。

またアイゲンレイヤーは、ステーキング上限の撤廃と同時に、新たに「フラックスファイナンス(Frax Finance)」の「sfrxETH」、「リキッドコレクティブ(Liquid Collective)」の「lsETH」、「マントル(Mantle)」の「mETH」の3つの「LST」のプールを作成し、ステーキングのサポートを開始した。

現在「アイゲンレイヤー」では、ステーキングした「LST」とその預け入れた時間を乗じたポイントが獲得できる。ポイントはアイゲンレイヤーのエコシステムへの貢献度を表すもので、公式な発表はないがこのポイントの保有量に応じたエアドロップが期待されている。

あたらしい経済は2月16日、「Kudasai」と共同運営する企業向けWeb3コミュニティ「Web3 Business Hub(WBH)」のセミオープンセミナーとして「EigenLayer(restaking)を学ぼう」を開催予定だ。非会員の一般参加も募集している。

セミナー詳細はこちら

関連ニュース

参考:アイゲンレイヤーブログ
images:iStocks/dalebor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【4/9話題】Progmatが農中信託銀行・あおぞら銀行・ケネディクスから資金調達、リップルがHidden Roadを買収へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米国初のXRP連動レバレッジ型ETF「XXRP」、TeucriumがNYSEアーカで提供開始

テウクリウム(Teucrium)による暗号資産(仮想通貨)エックスアールピー(XRP)に連動したレバレッジ型ETF(上場投資信託)「XXRP(Teucrium 2x Long Daily XRP ETF)」が、米シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」で4月7日より提供開始された。テウクリウムが同日に発表した。XRP連動のレバレッジ型ETFの上場は米国で初となる

トランプ一族のDeFiプロジェクト、USD連動ステーブルコインのテストエアドロップ提案

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその家族が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)が、独自トークンである「WLFI」の保有者に対し実施する、米ドル連動型ステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」のテスト・エアドロップを4月8日に提案した