GBTCも含まれる
暗号資産(仮想通貨)レンディング業者ジェネシスグローバル(Genesis Global )が、破産手続きの一環として、「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」、「グレイスケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)」、「グレイスケール・イーサリアム・クラシック・トラスト(ETHCG)」の株式を清算する許可を裁判所に2月2日申請した。
申し立て書によると、ジェネシスは同株式の原資産であるビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)が価格変動する前に信託資産の売却承認を得たいと考えているようだ。債権者への分配資金を最大化したい思いからだ。
ジェネシスは「GBTC」が現物ビットコインETFに転換されたことで、償還プログラムを通じ、株式を現金に償還できるようになったと指摘している。ただしイーサリアム信託は償還プログラムがないため、株式売却にはスポンサーからの書面による同意が必要であるため、ジェネシスはこの書面による承認プロセスを撤廃し、同ETF売却のための行動をとる権利を付与するよう求めている。
ジェネシスの保有するグレースケールによる3つの信託資産の中では「GBTC」が大半を占め、その価値は1月30日時点で約13億8300万ドル(約2052億円)相当だ。ちなみに「ETHE」は約1億7,000万ドル(約252億円)相当で、「ETHCG」は約3,800万ドル(約56億円)相当だ。
提出書類では2023年9月時点で「GBTC」は、流通しているビットコイン全体の約3.2%を保有していたと述べられてる。また2022年12月時点で、「ETHE」は流通しているイーサリアム全体の約2.5%を保有し、「ETCG」は流通しているイーサリアムクラシック全体の約8.5%を保有していたとのこと。
記事執筆時点(2024年2月5日14:45)でのビットコインの価格は42,677ドル(約634万円)、イーサリアムの価格は2,290ドル(約34万円)だ(コインマーケットキャップ調べ)。
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参考:申し立て書
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