イーサリアム次期大型アップグレード「Dencun」、テストネット「Sepolia」・「Holesky」への実装日が決定

「Dencun」の次回テストネット実装日が決定

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「デンクン(Dencun)」における次回のテストネット実装日が決定した。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が1月24日発表している。

メインネットでの「デンクン」実装までには、「セポリア(Sepolia)」および「ホルスキー(Holesky)」の残り2つのテストネットで「デンクン」を実施する予定だ。

なお両テストネットでの「デンクン」実施は、先日1月17日6:32(日本時間で同日15:32)に完了した「ゴエリ(Goerli)」テストネットへの「デンクン」実施につづくものとなる。

今回の発表によると「セポリア」での「デンクン」実施は、「エポック132608」となる1月30日22:51(日本時間31日7:51)が予定されている。また「ホルスキー」では、「エポック29696」となる2月7日11:35(日本時間同日20:35)に実施される予定だ。

これらテストネットでのアップグレードが無事に終了すれば、メインネットへ「デンクン」が実装される流れとなる。

「デンクン」アップグレードは、実行層(EL:Execution Layer)の「カンクン(Cancun)」アップグレードとコンセンサス層(CL:Consensus Layer)の「デネブ」アップグレード、この2つのアップグレードを合わせた名称だ。

なお「デンクン」で注目されているのは実行層の「カンクン」アップグレードで実装されるEIP-4844「プロトダンクシャーディング」導入だ。

「プロトダンクシャーディング」は、イーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、レイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。

関連ニュース

参考:イーサリアム財団
images:Ethereum

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

Sponsored

イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2(L2)スケーリングソリューション「リネア(Linea)」が、同ネットワークをサポートするスイス拠点の非営利団体「リネアアソシエーション(Linea Association)」の設立と、2025年第1四半期にガバナンストークンLINEAの発行予定を11月13日発表した