メタマスクがニアプロトコル(NEAR)に対応開始、「MetaMask Snaps」による機能拡張で

MetaMask SnapsにNEAR Snap追加

レイヤー1ブロックチェーン「ニアプロトコル(Near Protocol)」が、web3ウォレット開発「メタマスク(Metamask)」に対応を開始した。同ブロックチェーンの開発を支援する非営利団体ニア財団(NEAR Foundation)が1月25日発表した。

この対応は、サードパーティー開発者による拡張機能を追加する「メタマスクスナップス(MetaMask Snaps)」において、「ニアスナップ(NEAR Snap)」が新たに追加されたことで実現した。なお「ニアスナップ」は、NEAR用ウォレットの「ヒアウォレット(HERE Wallet)」が開発したとのこと。

「ニアスナップ」により、NEARアドレスの作成やNEARでのプロトコル取引の署名等が「メタマスク」ウォレット内でネイティブに使用可能になるとのこと。

なお「メタマスク」では、「ニアプロトコル」上に構築された「オーロラ(Aurora)」に対応している。同ネットワークが「メタマスク」に対応しているのは、イーサリアム上に書かれたスマート コントラクトを実行するためのEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のネットワークであるからだ。

「メタマスクスナップス」は昨年9月に公開された機能だ。公開時から現在までオープンベータ版として提供がされている。

「メタマスク」はこれまでEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のブロックチェーンに対応するウォレットであったが、「メタマスクスナップス」追加時に公開された各スナップにより、ビットコイン(Bitcoin)やソラナ(Solana)、コスモス(Cosmos)、アプトス(Aptos)、スイ(Sui)などの非EVMブロックチェーンにも接続が可能になっている。

なお「メタマスクスナップス」は現在、デスクトップ型(グーグルエクステンション)にのみ対応している。

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参考:ニア財団
images:iStocks/Nastco

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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