米大統領選予備選で連勝中のトランプ前大統領、「中銀デジタル通貨」に反対する姿勢を強調

改めてCBDCに反対する姿勢示す

米国の前大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に反対する姿勢を改めて表明した。

トランプ氏は1月22日夜の米ニューハンプシャー州ラコニアでの集会にて、「ビベック氏は望んでいたが、私は中央銀行デジタル通貨の創設を決して許さない」と宣言した。現在トランプ氏は、今年の11月5日に行われる米大統領選挙に向け、共和党の指名候補者となるべく同党の予備選挙を戦っている。

なお共和党から秋の米大統領選に立候補していたビベック・ラマスワミ(Vivek Ramaswamy)氏は、暗号資産(仮想通貨)支持者として知られる人物だ。同氏は1月15日、中西部アイオワ州で行われた党員集会の結果を受けて、選挙戦から撤退すると表明。今後はトランプ氏の支援に回ることを表明している。

トランプ氏は1月23日、東部ニューハンプシャー州での共和党予備選挙で勝利を確実なものにした。同氏は初戦のアイオワ州党員集会でも圧倒的勝利を収めており、連勝した格好だ。

トランプ氏は選挙活動中、CBDCに対して一貫した姿勢を貫いている。

1月17日に米ニューハンプシャー州ポーツマスで行われた選挙演説にてトランプ氏は、「皆さんの大統領として私は、CBDCの発行を決して許さない」と表明。CBDC発行が、銀行引き揚げや政治的な武器となり得る危険性をはらんでいると強調した。

トランプ氏は、CBDCによって連邦政府が国民のお金を絶対的支配下に置くことになると考えているようで、「(CBDCの発行は)自由に対する危険な脅威」だと指摘。銀行や規制当局が国民のお金を引き出そうとすることに対して「強力な保護を導入する」と述べていた。

関連ニュース

images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored