「GYEN」と「ZUSD」、ソラナにマルチチェーン展開
ステーブルコイン「ジーエン:GYEN(GYEN)」および「ZUSD(ZUSD)」が、ソラナ(Solana)ネットワーク上で米国時間1月23日より提供開始される。
両ステーブルコインを発行するGMOインターネットの連結会社で米国現地法人のGMO-Z.com Trust Company(GMOトラスト)が1月23日発表した。
「GYEN」および「ZUSD」は、両銘柄共にイーサリアム(Ethereum)とステラネットワーク(Stellar Network)上で発行されている。今回のソラナ展開は、両銘柄における3つめのブロックチェーン対応となる。
なお「GYEN」は、米銀行法規制を遵守した円ペッグ通貨(法定通貨の日本円に担保された法定通貨担保型)。また「ZUSD」は同じく米銀行法規制遵守の米ドルペッグ通貨(法定通貨の米ドルに担保された法定通貨担保型)である。共に日本国外で流通しており、日本国内居住者への販売はされていない。
GMOトラストのCEOである中村健太郎氏は「『Solanaエコシステム』における初の日本円ステーブルコインと新たな米ドルステーブルコインのサービス開始は、我々のマルチチェーン展開における重要なマイルストーンとなります。待望のSolanaとの連携をユーザーの皆様に発表できることを大変嬉しく思います。これから『GYEN』と『ZUSD』が『Solanaエコシステム』内の数多くのプロジェクトに統合されることを楽しみにしています」とコメントしている。
「GYEN」と「ZUSD」は2021年3月にリキッドグローバル(Liquid global)、同年9月にINXに上場している。また「GYEN」については2021年5月にバイナンス(Binance)、同年11月には米コインベース(Coinbase)にも上場している。なおバイナンスに関しては上場時の急激な価格高騰のため取引停止となり、現在も取扱は停止されている。
また「GYEN」はユニスワップV3(Uniswap V3)やスシスワップ(SushiSwap)といったDEX(分散型取引所)でも取り扱われている。
現在の「GYEN」の時価総額は約26.8億円で「ZUSD」は約2.2億円となっている(コインマーケットキャップ1/23 11:30調べ)。
なお「GYEN」と「ZUSD」の価値の裏付となる資産の証明は、外部の公認会計士が行っており、連邦預金保険公社(FDIC)の被保険銀行に保管されている法定通貨による裏付けがされていることを公的な監査により証明した上で、毎月監査レポートを通じて開示しているとのことだ。
また昨年3月にGMOトラストは、機関投資家向けのデジタル資産カストディサービス提供のコマイヌ(Komainu Holdings)と提携。これにより機関投資家は、コマイヌのカストディ(管理・保管)の下で「GYEN」および「ZUSD」を活用できるようになっている。
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