アーベ(AAVE)、ソラナ上の「Neon EVM」に「Aave v3」を展開する提案

「Neon EVM」にAave v3展開か

「ネオンEVM(Neon EVM)」上に分散型金融(DeFi)レンディングプラットフォーム「アーベv3(Aave v3)」を展開する提案が1月15日に行われた。

「ネオンEVM」は、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で「EVM(Ethereum Virtual Machine:イーサリアムバーチャルマシン)」の実装を実現するスマートコントラクトプラットフォーム。昨年7月にメインネットがローンチしている。

「ネオンEVM」により開発者は、SolidityやVyperなどの既存のEVM用のスマートコントラクト言語を使用して、ソラナ上にDapps(分散型アプリケーション)を開発できるようになる。

今回の提案は、ネオン財団(Neon Foundation)とAaveコミュニティの「アーベチャンイニシアチブ(ACI:Aave Chan Initiative)」によって「アーベ」のフォーラムに提出され、コミュニティへのフィードバックが求められている。

今後この提案に対する温度チェックの段階に入り、賛同する意見が多ければ、さらなる議論を行い最終的なガバナンス投票に移るとのことだ。

なおコミュニティのメンバーによると、「アーベ」はすでにサードパーティのチームによって「ネオンEVM」の開発者用ネットワークである「ネオンデヴネット(Neon Devnet)」にデプロイされているという。そのため既に互換性は証明されており、コードや開発環境を更新せずに今回の提案は実現可能であるとのことだ。

提案によると「ネオンEVM」へのデプロイは、初めに実用最小限の製品(MVP)としてソラナブロックチェーンへ「アーベ」のレンディングサービスを展開することで、「アーベ」がソラナエコシステムの流動性にアクセス可能にすることを目指すとのことだ。

なお「ネオンEVM」は、ネイティブトークン「NEON」をソラナのトークン規格であるSPLトークンとして発行しており、「ネオンEVM」内でのガス代やガバナンストークンとして使用している。

また現在「アーベv3」は、イーサリアム(Ethereum)、ベース(Base)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ファントム(Fantom)、ハーモニー(Harmony)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、メティス(Metis)、ノーシス(Gnosis)に展開されている。

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参考:Aaveガバナンスフォーラム
images:iStocks/metamorworks

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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