パンケーキスワップで「CAKE」の供給量を3億枚減らす提案、価格急騰へ

パンケーキスワップでCAKEの供給量が3億枚減か

大手DEX(分散型取引所)パンケーキスワップ(PancakeSwap)のコミュニティにて、同プロトコル発行のネイティブトークン「CAKE」の最大供給量を7億5000万枚から4億5000万枚に減らす提案が12月21日に提出された。

なおこの提案を受け、CAKEの価格は前日まで320円前後を推移してたところから、約1.2倍となる約380円にまで急騰した。執筆時点(12/22 17:20)でも351円となっている。

今回の提案は、「CAKE」のトークンエコノミクスを現在のハイパーインフレ設計から脱却させる目的があるという。また新しい最大供給量となる4億5000万枚は、将来のプロトコルの成長を達成するための十分なインセンティブが確保できる合理的な値であると提案者は述べている。

なお現在パンケーキスワップのガバナンスフォーラムでは、同提案について議論が行われている。

この議論では、最大供給量を減らすことについてコミュニティが同意しているものの、減らす供給量については意見が分かれている。

あるユーザーは、トークンエコノミクスを頻繁に変更することは投資家に対しては悪い印象を与えるため、減らす最大供給量をより大きくする必要があると述べており、他の何人かのユーザーも同様の意見を述べている。

パンケーキスワップは公式Xにて、この提案についての投稿を行なっており、「トークン供給を3億CAKE削減することで、パンケーキスワップが高インフレ排出モデルからより効率的なフライホイールへの転換に成功したことを示します」と述べている。

またパンケーキスワップは「最終提案を公開する前に、この重要なマイルストーンについてコミュニティと話し合いたいと思います。ぜひ会話に参加してください」とも述べている。

同プロトコルは11月にトークンエコノミクスを更新しており、投票用エスクロートークンである「veCAKE」の発行を開始した。

「veCAKE」は「CAKE」をステーキングすることで得られるトークンであり、ガバナンス投票での投票券として利用でき、流動性プールでのCAKEの配分の決定にも使用される。また売買や転送ができず「CAKE」のステーキングのみで入手が可能であることも特徴だ。

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参考:パンケーキスワップフォーラム
images:iStocks/monsitj

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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