PoW版イーサリアム「ETHW」のコアチーム解散、自律性の実現を目的に

ETHWのコアチーム解散

イーサリアムPoW:EthereumPoW(ETHW)のコミュニティが、同ブロックチェーンのコア開発チーム解散に関する声明文を12月18日公開した。

声明文によるとこの解散は、イーサリアムPoWの完全な自律性の実現を目的としたものであるという。徹底的な議論と過半数の合意に基づいた全会一致の決定であるとのことだ。

また同コミュニティは、「チェーンの基本的なコンセンサスとしてPoWを支持し、それを長期にわたって維持する」とし、また「分散型ガバナンスを採用し、神のいないパブリックチェーンとなる」と声明している。

なお同コミュニティは「私たちは、ETHWがコアのサポートなしに独立して運用される可能性を調査・検証し、そのようなシナリオにおけるETHWの基本的な技術的・運用的条件を確認しました。コア開発組織を解散する条件は成熟しており、今こそ約束を果たすときです」と述べている。

「イーサリアムPoW」は、2022年9月15日に実行されたイーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」後に発生したブロックチェーン。「マージ」によりイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行し、残存したPoWチェーンが分岐され「イーサリアムPoW」が始動した。

「イーサリアムPoW」はPoWの維持を目的に、今までのPoWチェーンでマイニングを行っていたマイナーらが中心となって分岐をした。

関連ニュース

参考:ETHW
images:iStocks/smagilov

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored