コスモス(ATOM)のインターチェーン財団、2024年開発資金に約37億円支出へ

コスモスのインターチェーン財団、2024年開発資金に約37億円支出へ

コスモス(Cosmos)のインフラストラクチャの開発・運営を支援するインターチェーン財団(ICF:Interchain Foundation)が、2,640万ドル(約37億円)を2024年の開発資金として支出することを12月14日発表した。

インターチェーン財団は2,640万ドルのうち、「コメットBFT(CometBFT)」に300万ドル(約4.2億円)、「コスモスSDK(Cosmos SDK)」に450万ドル(約6.3億円)、「IBCプロトコル(ブロックチェーン間通信プロトコル)」に750万ドル(約10.6億円)、「コスモワズム(CosmWasm)」に 250万ドル(約3.5億円)、「コスモJS(CosmJS)」に15.5万ドル(約2,000万円)を割り当てる予定としている。

またインターチェーン財団が資金提供する、これらアーキテクチャのセキュリティ監査の為に150万ドル(約2.1億円)が割り当てられる予定だという。

なお各アーキテクチャに割り当てられる開発資金の利用方法として、「コメットBFT」ではモジュール性や効率性、安定性の向上に、「コスモスSDK」では、モジュール性と構成可能性の拡大に、そして「IBCプロトコル」では、コスモスエコシステム全体における成長に向けて開発資金が充てられる予定とのこと。

また「コスモワズム」では、分散型アプリ(dApp)機能および「IBCプロトコル」との接続強化に向け、さらに「コスモJS」では、「コスモスSDK」との互換性のギャップを埋める為に開発資金が充てられる予定とのことだ。

なお「コメットBFT」は、コスモスで利用されているコンセンサスエンジンであり、「コスモスSDK」は独自のブロックチェーン作成を容易にしてくれるフレームワークだ。

また「コスモワズム」は、コスモスエコシステムでスマートコントラクトを実行する為の、イーサリアム(Ethereum)と互換性のあるコントラクト実行環境である。そして「コスモJS」は、ジャバスクリプト(JavaScript)ベースのクライアントを「コスモスSDK」と統合する為のライブラリとなっている。

なおインターチェーン財団における2023年度の開発資金には約4000万ドルが充てられる予定と発表されていた。

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参考:インターチェーン財団
images:iStocks/Abscent84・BadBrother

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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