セレスティア、「Polygon CDK」で利用可能に

CelestiaがPolygon CDKでサポート開始

モジュラー型ブロックチェーンネットワーク「セレスティア(Celestia)」が、「ポリゴンCDK(Polygon Chain Development Kit)」でサポートが開始され、データ可用性レイヤーとして利用可能になることが12月12日に発表された。

「ポリゴンCDK」は、ポリゴン(polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)が提供するオープンソースのブロックチェーン開発キット。イーサリアム(Ethereum)上にゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を利用した独自のレイヤー2ブロックチェーン構築を容易にするために開発された。

なお「ポリゴンCDK」を用いて開発されたブロックチェーンは、今後「ポリゴンCDK」を用いて開発された他のブロックチェーンとシームレスに相互運用可能になるよう計画されている。

L2ブロックチェーンでは、トランザクションが正当に処理されたものであるかを検証できるよう、ブロックのデータをイーサリアム上に保存することでセキュリティを担保している。しかしこのデータを保存する際にかかるコストは小さくなく、このコストはL2ネットワークの利用者が支払う必要があった。

「セレスティア」はこの費用を抑えるため、ブロックのデータを検証可能な形で保存することに最適化されたデータ可用性(DA)とコンセンサスを担うレイヤーのモジュラー型ブロックチェーンである。

今回発表された「セレスティア」のサポート開始により、「ポリゴンCDK」を利用した開発者はデータ可用性レイヤーとしてコストが抑えられる「セレスティア」を選択可能になるとのこと。これによりユーザーが負担する手数料も削減されることが予想されており、ポリゴンラボは、手数料を最大で100分の1まで削減できる可能性があると主張している。

ポリゴンラボによると、「ポリゴンCDK」で「セレスティア」をサポート開始するのは2024年初めを計画しているとのこと。サポートが開始されればカスタマイズオプションにて簡単に実装できるコンポーネントとして提供される予定とのことだ。

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参考:ポリゴンラボブログ
images:iStocks/scyther5

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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