岡三証券が「プログマ」で公募デジタル社債を発行へ、個人向けで過去最大の20億円

岡三が個人向け公募ST社債で過去最大額の発行を予定

岡三証券が、個人向け公募セキュリティトークン(ST:デジタル証券)社債「岡三証券グループ創業100周年記念ST債」を発行する。同社ら協業各社が11月22日に発表した。

このSTは、国内の個人向け公募STとして過去最大の発行額が見込まれており、その額は20億円が上限となっている。ただし発表時点で正確な発行額は未定となっており、需要状況を勘案したうえで今後決定する予定とのこと。

また、このSTの発行はProgmat(プログマ)社がライセンス提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat」が活用されるという。

なお同STは、岡三証券グループ、岡三証券、みずほ証券、みずほ銀行、三菱UFJ信託銀行の5社によるST事業の協業初号案件になるとのことだ。

発表によると同STの発行予定日は12月20日で償還予定日は翌年2024年の12月20日。その期間は1年となっている。申込単位は100万円。利率は現在のところ未定だという。

同STの発行元は岡三証券グループ。引受・販売は岡三証券とみずほ証券が行う。また社債管理者、および発行・利払・償還事務はみずほ銀行が担い、三菱UFJ信託は「Progmat」を用いた社債原簿管理とカストディを行うとのことだ。

岡三証券グループは昨年4月、一般投資家向けセキュリティー・トークン・オファリング(STO)ビジネスへの参入に向けた準備会社「岡三デジタル証券準備株式会社」を設立し、5月に協業先のADワークスグループの他、あおぞら銀行およびフィンテック グローバルを加えた3社との間で「岡三デジタル証券準備株式会社」の合弁契約を締結していた。

その後今年3月に、岡三証券グループの経営資源有効活用の観点から同合弁契約は解消。「岡三デジタル証券準備株式会社」は岡三証券グループの100%子会社となっている。

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参考:三菱UFJ
images:iStocks/Максим-Ивасюк・metamorworks

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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