ドバイでカストディサービス提供へ
香港のデジタル資産カストディ企業のヘックストラスト(Hex Trust)が、ドバイ首長国の規制当局であるドバイ暗号資産規制機関(Dubai Virtual Asset Regulatory Authority:VARA)から完全な暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを得たと11月15日発表した。
ヘックストラストは今年2月、MVP運用ライセンスを取得している。今回のVASPライセンスの完全取得はVARAのライセンス取得プロセスの最終段階であった。
ヘックストラストは今回の取得により、ドバイの機関投資家及びプロ投資家らに暗号資産カストディアルサービスを提供できるようになった。
ヘックストラストのMENA地域ディレクターであるフィリッポ・ブッツィ(Filippo Buzzi)氏は「ヘックストラストは中東への進出に全力を注いでおり、この地域の先進的な規制、歓迎する政府、活発な暗号資産エコシステムから、デジタル資産の成長に大きな可能性を見出している」と述べている。
ヘックストラストは現在、香港、シンガポール、ベトナム、ドバイ、フランス、イタリアにオフィスを構えている。
ヘックストラストは7月、フランスでデジタル資産カストディサービスを提供するための規制認可を受けており、ヨーロッパでのサービス拡大を目指していた。
ドバイにおけるカストディアンの他社動向としては、カストディサービスを提供するコマイヌ(Komainu Holdings Limited)が8月22日にMVPライセンスを完全取得し、VARAからMVPライセンスの認可を受けた初の機関投資家向けデジタル資産カストディアンとなっている。
MVPライセンスについて
MVPライセンスは、ドバイにおける暗号資産に関するサービス提供を行うにあたり、取得するべき免許だ。同ライセンスには3段階のプロセスがあり、暫定承認ライセンスから始まり、準備ライセンスに続き、運用ライセンスで最終となる。また各ライセンス取得にあたり事前登録も必要となる。
なお暗号資産の活動ライセンスとしては7つの区分が規制対象となっている。これには「アドバイザリー」、「ブローカー・ディーラー」、「カストディ(保管)」、「交換業」、「レンディング(貸し借り)」、「移転・決済」、「管理・投資サービス」がある。
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参考:発表
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