コナミとガウディが提携、音楽クリエイターエコノミープラットフォーム「Qto」共同開発へ

コナミとガウディが提携

Gaudiy(ガウディ)とコナミデジタルエンタテインメントがweb3領域で提携したことを11月1日発表した。なお両社はこの提携により、音楽創作をテーマとしたクリエイターエコノミープラットフォーム「Qto(キュウト)」の共同開発を進めていることを明かした。

発表によると「Qto」は、誰もが創作や音楽を通じたコミュニケーションを楽しむことができ、創作活動への貢献量に応じた価値が還元されるクリエイターエコノミープラットフォームとのこと。

コナミのゲーム開発の実績や知見、ガウディの有するブロックチェーン技術やweb3の知見をかけ合わせ、ゲームではない、新たな音楽体験の提供を目指して、開発を進めているとのことだ。

両社は、これまでにない新しい音楽体験を形にしていくため、11月に実施予定の共創プログラム「Co-Creation Camp Vol.1」に参加するサポーター500名の募集を開始した。開発の初期段階から「Qto」のビジョンに共感するサポーターと共に、検証やアイデアを創出していきたいという。

同プログラムは、ディスコード(Discord)を使用し、11月28日から12月11日までの14日間開催する予定とのこと。参加者は、運営スタッフと共に「Qto」プロトタイプを14日間試用する他、Discord上でのイベントへの参加や、プロトタイプのレビュー、改善に向けたディスカッションなどにも参加できるとのことだ。

なお「あたらしい経済」編集部が「Qto」にて利用するブロックチェーンについてガウディへ取材したところ、「利用するブロックチェーン及びパブリックチェーン対応するかどうかについては、現時点でお答えできることはございません」との回答を得た。

ガウディは今年10月、同社提供のweb3ファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink(ガウディ ファンリンク)」がイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2のアービトラムワン(Arbitrum One)に対応することを発表していた。

「Gaudiy Fanlink」は、ソニー・ミュージックエンタテインメントや集英社、サンリオ、バンダイナムコエンターテインメント、アニプレックスらに導入されているプラットフォーム。同プラットフォームには、これまでエンタープライズ向けブロックチェーン「Quorum(クオーラム)」のプライベートチェーンが利用されていたが、このアービトラム対応を起点に、グローバルスタンダードなweb3サービスの提供に向け、本格展開を開始すると発表している。

またコナミは今年9月、同社初のweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON(プロジェクト・ジルコン)」とNFTマーケットプレイス「リセラ(Resella)」について発表している。

この発表で「PROJECT ZIRCON」は「惑星を舞台とした新作ゲームをユーザーの皆さんと一緒に作り上げていくweb3プロジェクト」と紹介された。ユーザーは、キャラクターをNFTとして保有し、その名前やプロフィール、能力などを決めることによって、架空の世界の創作に参加できるという。

ただし発表時点では、「PROJECT ZIRCON」の開始時期やNFTをミントするブロックチェーン、日本円以外の決済方法については未定であるとのことだった。

関連ニュース

images:iStocks/Muhammad-Farhad

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した

バイナンスのHODLer Airdropsで「1000CAT」と「PENGU」取り扱い開始、シードタグ銘柄として上場も

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、エアドロップサービス「ホドラー・エアドロップ(HODLer Airdrops)」において、暗号資産(仮想通貨)「シモンズ・キャット:Simon's Cat(1000CAT)」および「プディー・ペンギンズ:Pudgy Penguins(PENGU)」を取り扱うことを12月16日に発表した