現物ビットコインETF承認待ちのブラックロック、米SECに別件で約4億円の罰金支払い

ブラックロックが罰金支払う

米証券取引委員会(SEC)による投資アドバイザーのブラックロック・アドバイザーズ(BlackRock Advisors, LLC)への告発を解決するために、投資大手ブラックロック(BlackRock)が250万ドル(約3.7億円)の罰金を支払った。SECが10月24日発表した。

SECによれば、ブラックロック・マルチセクター・インカム・トラスト( BlackRock Multi-Sector Income Trust :BIT)が2015年から2019年にかけて、映画会社のアビロン・グループLLC(Aviron Group, LLC)に多額の融資を行っていたという。また、ブラックロックはBITの年次および半期報告書の多くにおいて、アビロンが「多角化金融サービス」企業であると不正確な表現をしていたとのことだ。

またアビロンが実際よりも高い金利を支払っているとブラックロックが偽って報告していたことも、SECは報告している。

ブラックロックはSECの調査結果を認めることも否定することもなく、罰金に加えて、営業停止命令とけん責にも同意したという。

ブラックロックは現在、SECへ現物ビットコインETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust)」を申請中だ。

SECは9月28日、同ETFの承認判断を延期することを発表していた。

関連ニュース

参考:SEC
デザイン:一本寿和

images:iStock/taa22

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した