コンセンシスが機構設計会社を買収
米コンセンシス(Consensys)が、web3業界促進の為、スペシャルメカニズムグループ(Special Mechanisms Group:SMG)を買収したことを10月16日発表した。
SMGは、ブロックチェーンの微細構造に焦点を当てた機構設計会社。発表によると同社は現在、最大抽出可能価値(MEV)や検閲耐性、提案者と構築者の分離による中央集権化効果などの問題に対する課題解決に向けた取り組みにおいて注目を集めているという。
なお機構設計については「利己的な意思決定を行う利己的なエージェントが、集団として効率性を達成できるようなシステムを設計する科学」と発表にて説明されている。
今回の買収によりSMGの事業はコンセンシスの一部門として継続され、コンセンシスにはSMGの高度な機構設計機能が導入されるとのこと。
またコンセンシスは、SMGの買収について「web3を全ての人が利用できるようにし、ユーザー体験を向上させる」といった同社の取り組みを再定義するものだと説明している。
そしてコンセンシスによるSMG買収により、SMGがブロックチェーンの研究開発を主導する会社として評価されることで、コンセンシス提供のweb3ウォレット「メタマスク(MetaMask)」やノードホスティングサービス「インフラ(Infura)」、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「リネア(Linea)」といったサードパーティパートナーとのコラボが可能になるとのこと。
コンセンシスは今年8月、ソリディティ(Solidity)スマートコントラクト自動解析ツール「ディリジェンス・ファジング(Diligence Fuzzing)」のオープンベータ版をアップグレードし、ソリディティ用の開発フレームワーク「ファウンドリー(Foundry)」のサポート開始を発表した。
ちなみにコンセンシスは6月にリブランディングを行い、ロゴの刷新と綴りを「ConsenSys」から「Consensys」へ変更している。
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参考:コンセンシス
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