Polygon Labsの共同創業者がエイプコインのL2「ApeChain」提案
「ポリゴンCDK(Polygon Chain Development Kit)」を用いて「エイプコイン:ApeCoin(APE)」の独自のイーサリアム(Ethereum)L2ネットワーク「エイプチェーン(ApeChain)」を構築する提案が10月11日行われた。ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)の共同創業者サンディープ・ネイワル(Sandeep Nailwal)氏が「エイプコイン」のフォーラムで提案している。
「エイプコイン」は、人気NFTコレクション「ボアードエイプヨットクラブ(Bored Ape Yacht Club:BAYC)」および「ミュータントエイプヨットクラブ(Mutant Ape Yacht Club:MAYC)」などを提供するユガラボ(Yuga Labs)発行のトークンだ。現在、イーサリアム(Ethereum)上でERC-20規格のトークンとして発行がされている。
また「ポリゴンCDK」は、イーサリアム(Ethereum)上にゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を利用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを構築するための開発キットだ。「ポリゴンCDK」を活用することで開発者は、他のポリゴン関連のチェーン(ポリゴンzkEVMやポリゴンPoS等)との安全かつほぼ即時の相互運用性をもつ、イーサリアムのL2ネットワークが構築できるという。
ネイワル氏によると今回の提案は、「エイプコイン」のエコシステムの成長及び発展の加速を目的としているという。
これまでにも同エコシステムでは、適切にスケールするために独自のブロックチェーンを構築し、「エイプコイン」を移行する考えがあり、ユガラボもその流れを奨励してきた。ただしその後、「エイプコイン」をイーサリアムエコシステム上に維持する提案「AIP-41」がコニュニティで可決されていた。
今回の提案は「エイプコイン」の維持が決定された後、未解決のままだった「独自ブロックチェーンの構築」に対するものである。また、その独自ブロックチェーンを「ポリゴンCDK」によって構築する提案となっている。
なお今回の提案の中で、ガス代及びバリデート報酬について言及があり、これに「エイプコイン」を採用することが計画されている。
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参考:ApeCoinフォーラム
images:iStocks/Ket4up