3AC共同創設者のSu Zhu氏の発言へ
破綻した暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドのスリーアローズキャピタル(ThreeAllowsCapital:3AC)の共同創設者の一人であるスー・チュー(Su Zhu)氏が、シンガポールのチャンギ空港で逮捕されたと、3ACの清算人であるテネオ社(Teneo)が、9月29日に発表しました。
テネオ社の発表によれば、チュー氏は昨年破産を申請した3ACに対する協力捜査命令に従わなかったため、逮捕命令が下されたという。これにより同氏は4カ月間刑務所で過ごすことになるという。
なおチュー氏の共同創設者であるカイル・デイビス(Kyle Davies)氏にも同様の命令が下されているが、「現時点で所在は不明」だという。
またロイターはチュー氏の逮捕について、同氏の代理人である法律事務所とデイビス氏の代理人弁護士にコメントを求めたが、返信はなかったという。
3ACは2022年に倒産した著名な暗号資産企業の1つで、暗号資産市場の急激な下落に見舞われた後、破産を申請した。
2022年11月のインタビューで、デイビス氏は、同氏とチュー氏が清算手続きに協力していないというテネオ社の主張に反論している。
デイビス氏はCNBCに対して、「私たちはずっと協力し続けてきた」と語っている。
関連ニュース
- シンガポール中央銀行、3AC創業者らに9年間の事業活動禁止販売を下す
- スリーアローズ、BlockFiに証拠金払えずBTCポジション強制清算か=報道
- スリーアローズ、ニューヨーク州連邦破産法第15条適応を申請
- 3AC創業者が破産債権に特化した取引所開設に向けて、2500万ドル調達を計画
- 暗号資産ファンド「アスリーローズ」一時超過か、4億ドルの精算受信
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。 スリーアローズ・キャピタル共同創設者朱氏、シンガポール清算人で逮捕 エリザベス・ハウクロフト著 ロンドンのエリザベス・ハウクロフト
著
ワシントンのハンナ・ラングによる追加報告。編集:Christina Fincher、Rami Ayyub
翻訳:髙橋知里(あたらしい経済)
画像:iStock/BrianAJackson