「Eternal Crypt – Wizardry BC -」がNTTドコモとNTT Digitalと連携へ
ドリコムら開発中のブロックチェーンゲーム「Eternal Crypt – Wizardry BC -」において、NTTドコモ提供の「dアカウント」を使用したログイン機能が開発開始となった。
またNTTドコモのweb3子会社NTT Digital(NTTデジタル)が提供を予定しているトークンウォレットと「Eternal Crypt – Wizardry BC -」の連携に向けた取組みも開始されている。このことはドリコムが9月26日発表している。
ドリコムによると同作品における「dアカウント」を使用したログイン機能および「NTT Digitalのトークンウォレット」への対応は、国内においてより多くの人が気軽にNFTにアクセスできる環境を整備するための試みになるとのこと。
この連携によりドリコムは、Web3のマスアダプションに向けた一歩として、「Eternal Crypt – Wizardry BC – 」を通してブロックチェーンゲームユーザー層の拡大を目指すとのことだ。
発表によると「dアカウント」による「Eternal Crypt – Wizardry BC -」のログイン認証は、2024年1月を目途に対応を開始するという。同ゲームを新たにプレイするユーザーで「dアカウント」保有していれば、「dアカウント」のログイン認証で「Eternal Crypt – Wizardry BC -」がプレイできるようになり、IDの二重管理が不要になるとのこと。
なお既存ユーザーの「dアカウント」ログイン認証対応については、新規ユーザーの対応完了後になるとのことだ。
また「Eternal Crypt – Wizardry BC -」への「NTT Digitalのトークンウォレット」対応は、今後開発ロードマップの詳細化を検討するとのことで、開始時期については現状決まっていないようだ。
「Eternal Crypt – Wizardry BC -」は、ドリコムが同社保有の「Wizardry(ウィザードリィ)」IPを提供し、チューリンガムと共同で開発中のブロックチェーンゲームだ。またZEAL NOVAがパブリッシングを行っている。
なお同作品は、Move-and-Earnゲーム『STEPN(ステップン)』の運営企業Find Satoshi Lab(ファインドサトシラボ:FSL)と、Web3特化ファンドEmoote(エムート)との戦略的パートナーシップに基づく提携を9月7日に発表している。
この提携により「Eternal Crypt – Wizardry BC -」は、両社をアドバイザーに迎え入れ、プロジェクトのマーケティング、コミュニティ育成において様々な施策を実践していくとともに、それぞれが持つアセットを活用したコラボレーションを検討、実施していくとのことだ。
NTTドコモは昨年10月、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク」の開発を主導するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)と、web3の普及に協力して取り組む基本合意を締結している。
またNTTドコモは昨年11月、web3分野について6,000億円規模の投資を行い、同分野において日本に限らずグローバルに展開する方針を発表。web3に取り組む新会社を設立する予定であることも明かしていた。
そして今年6月には、NTT Digitalの前身となる新領域企画準備株式会社が、日本発のゲーム特化ブロックチェーンOasys(オアシス)のバリデータに参画したことが発表されていた。
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参考:ドリコム
デザイン:一本寿和
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