「opBNB」のメインネットがパブリックローンチ
「BNBチェーン」のレイヤー2ネットワーク「opBNB」のメインネットが、9月13日パブリックローンチした。
なお「BNBチェーン」は、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供のブロックチェーンである。BNBチェーンは、BNBスマートチェーン(BNB Smart Chain:BSC)およびBNBビーコンチェーン(BNB Beacon Chain)によって構成されており、「opBNB」はBSCのL2として稼働している。
ちなみにBSCはEVM(イーサリアムバーチャルマシン)対応(スマートコントラクトの実行)・コンセンサスレイヤー・マルチチェーンハブなどの役割を担っており、BNBビーコンチェーンはステーキングや投票などのBNBチェーンのガバナンス面を担当するブロックチェーンとなっている。
今回メインネットがパブリックローンチした「opBNB」は、オープンソースのブロックチェーン開発ソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」で構築されたイーサリアム仮想マシン(EVM)互換のL2ブロックチェーン。
「OPスタック」はイーサリアム(Ethereum)のL2スケーリングソリューションであるオプティミズム(Optimism)の技術に基づいたソフトウェア。開発者はこのソフトウェアを用いることで、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンの立ち上げが可能となっている。
なお「opBNB」は今年6月にテストネットをリリースし、今年8月にはインフラプロバイダー向けにメインネットローンチをしていた。
公表されているテストネットの実績として、3,500万件以上のオンチェーントランザクションの処理が行われた他、435,972のユニークウォレットアドレスが接続されたという。また150以上のdApps(分散型アプリケーション)がデプロイされたとのことだ。
テストネットのパフォーマンスとしては、約1秒の高速ブロックタイムとなっており、1日86,000以上のブロックが処理されるとのこと。1日10~15万件のトランザクションが処理されたとのことだ。
Today, we’re launching the opBNB mainnet!
— BNB Chain (@BNBCHAIN) September 13, 2023
Our Layer 2 solution is now fully released to the public, allowing for lightning-fast transactions and super-low fees!
Let’s dive deeper into the incredible benefits this brings to BSC [1/6]https://t.co/vRK7Pbyk4b pic.twitter.com/hqxt3ChsR4
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参考:BNB Chain
デザイン:一本寿和
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